- 「国内企業で働いてるけど、自分でも外資に転職できるかな?」
- 「弱肉強食の外資系・グローバル企業で生き残る人ってどんな人?」
- 「外資の給与は良さげだけど、成果主義で人間関係はきつそう」
皆さんは外資系・グローバル企業やそこで働く人にどんなイメージを持っていますか?
成果主義で、高給取りで、人間関係がドライ、すぐクビになる等のイメージを持っていませんか?
Zen
外資系・グローバル企業でもチームプレーを大切にする会社はたくさんありますし、職種によっては内資系企業よりもクビにならない部門もあります。
外資系・グローバル企業は採用人数も大手日本企業と比べ少ないため、情報が出回りにくく、外資系・グローバル企業に対して、実態と異なるイメージを持っている方が多くいます。
Zen
今回、皆様にそんな外資系・グローバル企業のリアルな姿をお伝えすべく、GAFAMで働くZenが、外資系投資銀行(以下外銀)で働いていたKouに、外資系・グローバル企業の労働実態や、必要な英語力、クビになる人や出世する人の特徴等をインタビューします。
Zen
また、私が勤務するGAFAM社員の働き方のリアルもあわせてお伝えします。一緒に謎多き外銀&GAFAMの内側を覗いていきましょう!
これから外資系・グローバル企業に挑戦したいけど、自分は通用するのか?外資系・グローバル企業の考え方や社風が自分とマッチするのか?等を知りたい人には必読です。
この記事を読んでわかること
- 外資系・グローバル企業の労働環境・職場関係・人間関係の実態
- 外資系・グローバル企業で出世をする人/クビになる人の特徴
- 外資系・グローバル企業社員の年収
外資系・グローバル企業とは?外資で働くことのリアル
外資系・グローバル企業の実態はあまり世間では知られていません。
『高級取り』『すぐクビになる』『成果主義』『合理的』『個人主義』このような言葉は外資系・グローバルの一部を確かに表していますが、実態は少し違います。
外資系・グローバルで働くリアルについて、元外銀Kouと現役GAFAM社員Zenの経験からご紹介いたします。(本当にインタビューされてきました)
Zen
外銀で勤務経験のあるKouと現役GAFAM社員である私Zenとで、外資系・グローバル企業で働くことのリアルについて話したいと思います。
Kou
Zenさん、よろしくお願いしまぁぁぁす!こういう形で2人で議論するの久しぶりですね!
Zen
たしかに!!5つのポイントをテーマに外資系・グローバル企業のリアルについてディスカッションしようと思うけど大丈夫?
- 外資系・グローバル企業は成果主義!プロセスは評価されないって本当?
- 外資系・グローバル企業は多忙かつハイプレッシャーは本当?
- 外資系・グローバル企業で働くのに必要な英語力
- 外資系・グローバル企業への入社(転職)前/入社後のイメージキャップ
- 外資系投資銀行&GAFAMの収入・年収モデル
Kou
Kou
守秘義務に反しないギリギリのラインで何でもお答えします笑
Zen
外資系・グローバル企業は成果主義!プロセスは評価されないって本当?
外資系・グローバルでは成果主義で、プロセスは二の次という噂は本当なのでしょうか?
Zen
外資系投資銀行って人が少ない中で、いかに成果を出すのか意識して働くイメージがあるけど本当?
Kou
本当です!!(語気強め)一般論として多くの外資系・グローバル企業が成果主義を取っていると思いますが、外資系投資銀行はその傾向が特に強いと思います!外銀は外資系・グローバル企業の中でも給与がものすごく良いですが、これは圧倒的な利益を少ない社員数で稼いで、社員に給与として分配されているからです。
Kou
利益が出ないと、給与の高い人が多い外銀は干上がっちゃうので、四半期単位で、「どこの部署」が、「どれだけ」の利益を稼いでいるかは、常にモニターしている感じです。
Kou
なのでプロセスというよりは成果=利益に重きを置く社風でした。もちろんプロセス=頑張りが全く否定されるわけではありませんが、やっぱり結果出している、要は稼いでいるヒトは偉い的な文化ですね。
Kou
Zen
基本的には外資系投資銀行と同じですね〜。結果ありきで評価されます。いくら良いプロセスをとっていても結果がでないと、「たどったプロセスが悪かったんじゃないか?」となりますね
Kou
プロセス改善は仕事ができない人が外銀でもさせられてました。自分が非効率的に働いていること、つまりは自分の無能さに向き合わなきゃいけないんで、キツイですよね、これ!
概ね外資系・グローバル企業は、プロセスよりも結果や成果に重きを置く社風です。
業界によって多少の差はありますが、日系企業よりも給与が良いということは、それだけの成果を求められます。
外資系・グローバル企業は多忙かつハイプレッシャーは本当?
外資とくに外資系投資銀行はプレッシャーで病んでしまう人、倒れてしまう人がいるというが本当なのでしょうか?
Zen
Kou
時期にもよりますが、概ね仕事は忙しかったですね!繁忙期は徹夜で働くこともありました。ただ、これは僕が仕事に不慣れで、時間がかかっていた側面もあります。どんな仕事もそうですが、なれると早く仕事が終わり、早く帰れます。ただ早く帰っていると、暇だと思われて仕事を振られますね笑
Kou
Zen
外銀でも「フリ」することあるんや!意外!!仕事に対するスタンスはどうです?やっぱ自分の仕事は納期までに絶対終わらせないといけない強烈なプレッシャーってある?
Kou
自分の仕事は他人に頼らず、自分で終わらせる必要があります!もちろん不明点を上司に聞くとかは問題ないですが、自分で処理できないと、上司に仕事を巻き取られて、無能認定されます。(ほんとうにサァ〜〜〜っと仕事が回収されていきます。)クビに一歩近づく感じですね。だから皆、絶対に自分の仕事は完遂します。なのでそういう意味での無言のプレッシャーはありましたね。
Kou
実際にそういうプレッシャーが嫌で、辞めていく人も沢山見ました。みんな転職の理由はポジティブな理由しか言わないですけど笑。プレッシャーに耐えるメンタルの強さはグローバル企業で働くことの必須条件かもしれませんね。
Zen
やっぱり外銀は給与いいけど、強烈なプレッシャーで多忙なのね。
Kou
ただ、会社も従業員の健康には配慮していて、出社時間は自分でコントロールできます。前日遅くまで働いていたら、翌朝11時とかに出社しても問題なかったです。
Kou
あと休みも、Mandatory Leaveといって僕の居た会社は、毎年の2週間連続での有給取得は義務でした。なので,Work hard, Play hardで、良き働き、良く遊ぶが実践できました。
Kou
土日も基本的に休みなので、社風が合う人にとって外銀は天国でしょうね。
Kou
Zen
GAFAMも近いスタンスですね。たぶん外銀よりも定型業務が少なくて新しい仕事が増えていくんですが、部門や上司と合意した仕事のスケジュールが押してくると関係者に無能認定されます。なんだかんだ皆すごい仕事量こなしてますよ!
外資系・グローバル企業における仕事の多忙度はその企業の属する業界や、その人のポジションに応じて異なりますが、内資系企業よりも、業務はより属人的で業務の担当者による完遂が前提です。
担当者による業務の完遂が期待されていることへの裏返しで、業務完遂へのプレッシャーは、外資系・グローバル企業においては強い傾向にあります。
外資系・グローバル企業で働くのに必要な英語力はどれくらい?
外銀やGAFAMで働くのに必要な英語力はどの程度なのかも議論していきます。
Zen
Kou
英語はネイティブレベルでなくても大丈夫です。ただし業務上の専門用語を理解して、同僚・上司とコミュニケーションが問題なく取れるレベルは必要ですね。
Kou
TOEIC X00点以上とか、具体的基準を言えれば良いんですが、あくまでコミュニケーションがとれるかなので、点数への換算が難しいです。
Zen
TOEICって基礎知識があるかをみてるだけで、入社してから英語でコミュニケーションできるかはまったく別物ですよね!TOEIC900点超えてるのに、コミュニケーションとれない人ごまんといますし。
Kou
Zen
採用の時の面接も、喋っている際の文法がめちゃくちゃでも、こっちに言いたいことが伝わっていればそれを理由に落としたりしない気がします。
Kou
そうですね。文法はどうでもいいとは言いませんが、先程言ったように、不格好で全然OKなので、ちゃんと互いに言いたいことが伝わる程度の英語力があれば働けると思います。
Kou
あと、英語に不安がある方もいると思いますが、脳みその神秘で、英語は使っているうちに耳と口が慣れるので、必ず仕事で使えるようになります。
外資系・グローバル企業においては普段の仕事は英語での遂行が基本です。
ネイティブレベルの英語は不要で、業務上のコミュニケーションができる程度の英語力があれば問題ありません。ですが、最低限の英語力は必要で、全く英語での読み書きやスピーキングができないと、外資系・グローバル企業で働くのは難しいことを知っておきましょう。
外資系・グローバル企業への入社(転職)前/入社後のイメージキャップ
外資系・グローバル企業は入社前と入社後で大きなイメージギャップがあります。
Zen
Kou
メチャクチャ変わりましたよ。よくある、周りを蹴落として、自分が目立てばOKという外資系・グローバル企業のイメージはドラマや映画に感化されすぎです笑
Kou
意外かもしれませんけど、僕の居た外銀では自己中心的なスタンドプレーは許されていませんでした。会社のモットーが「集団やチームは個より強い」なので、チームプレイが強調されていました。
Kou
同僚の仕事上の問題を助けたり、同僚が病欠した際に業務を一時的にカバーしたりとチームプレイに徹しつつ、チームの中で自分はこの様に貢献したと、上司に自身の成果を可視化する報告が必要でした。
Kou
出世するヒトは、チーム皆のおかげだよと謙遜しつつ「チームの成果が上がったのは自分の貢献があってこそ」というアピールの仕方をしていました
Kou
チームの一員でありながらも、自分が欠かせない存在だと主張するわけです。
Zen
マネージャーは部下全員がハイパフォーマーでも、点数による優劣をつけないといけない。だから成果報告が上手い人が出世します!
Zen
マネージャーも自分の上司(ボス)に部下のパフォーマンスを、根拠を持って報告しないといけないから、部下のアピールをそのまま報告に使うこともあります。
多くの外資系・グローバル企業では社員のパフォーマンスは、その社員が所属するチームのマネージャーのみならず、他部署のマネージャーや、マネジャーの上司クラスの人から成果や評価の妥当性を確認してもらいます。
多くの人がパフォーマンスのレビューに関わる関係上『成果がはっきりと可視化されている』と評価されやすい傾向にあります。
外資系投資銀行社員とGAFAM社員の年収・収入モデルを公開!収入上位4%の1,000万円は当たり前!
外資系・グローバル社員のふところ事情、つまり年収が気になる方も多いと思います。
2人のインタビューから赤裸々に語ってもらいます。
Zen
もうぶっちゃけるけど、外銀の社員の年収ってどれぐらいなん?
Kou
私がいた会社は、マネージャーでない非管理職でも2,000万円前後の年収は当たり前でした。恐らく外銀ならどこも似た感じです
Kou
私が居たのは、管理部門(バックオフィス)でしたけど、フロントと呼ばれるセールス(営業)等の収益を生む部門の人は、バックオフィスより給与がよく、バックと同じ職位でも、フロントだとバックの1.5倍~2倍の年収をもらってても驚かないです。
Kou
金融危機(リーマンショック)後は給与が大分下がり、億以上もらっている人がうじゃうじゃいる感じではないですけど、フロントの部長級より上は、億以上もらってるんじゃないですかね。
Zen
非管理職が2,000万円前後って世間的にはすごい数字感だな…
高年収だけど金遣いが荒いイメージがありますわ。 実際はどうだった?
Kou
お金遣いが荒いというか、お金に対して貪欲な人が多かった印象です。一般的に見て、高額である自分の給与に文句を言う上司を見て、欲望に限りはないんだなと感じました。
Kou
Zen
GAFAM社員の年収も外銀と違って個人差が大きいんですよね。でも非管理職でも株含めたら年収2,000万円まではすんなりいくと思います(ストックオプション=株込)。
外資系・グローバル企業は内資系企業よりも給与は良く、年収1000万円であれば、管理職でない若手でも数年で達成可能です。
ただ、外銀等の金融系を除き、一般的に年収は3000万円程度で頭打ちになる傾向にあります。それ以上を目指すのであれば、シニアマネージャーや役員等の幹部を目指す必要があります。
- 外資系・グローバル企業は成果主義で多忙だけど高年収
- 外資系・グローバル企業は意外にもチームプレーを重んじる
- 外資系・グローバル企業で必要な英語力はコミュニケーションができる程度
外資系・グローバル企業で出世する/クビになる人。何が違うのか?
いままで、外資系・グローバル企業内部の雰囲気や働き方を解説してきました。
ここからは外資系・グローバルでの出世やクビについて触れていきます。
Zen
ここからはZenとKouが考える、外資系・グローバル企業で出世する人とクビになる人の特徴を2人の体験談も交えて紹介します。
Kou
外資系・グローバル企業に挑戦したい皆様が必読の内容です。
Zen
合わせて、外銀とGAFAMでのキャリアパスもお伝えします。
外資系・グローバル企業で「出世する人」は成果のアピールやネットワーキングに長けている
外資系・グローバル企業で出世する人にはどんな特徴があるのか解説していきます。
Zen
外銀ではどんな人が出世してたか、すごい気になる!!
Kou
- 成果を出し続ける
- その成果のアピール
- 社内ネットワーク構築
Kou
優秀な人ばかりなので、みんな成果は出すんですよ。ただ仕事の成果を自分の手柄として、上司にプレゼンするのうまいなって人はやっぱり評価されますね。
Kou
後は社内でのネットワーキングですね。これが上手で顔が広い人は、周りの人がその人がどんな仕事をして、どんな成果を上げているか知っているので自然と評価されますね。
Zen
それ、めっちゃわかるわ。GAFAMでも一緒。やっぱ360°評価※があるから、他部署の人に自分の顔を売って、存在を知ってもらうのは出世する上で本当に重要だね。
※360度評価とは社員のパフォーマンス評価を、社員自身の自己評価と社員の部下・同僚・上司により評価するものです。上司や部下、部署の分け隔てなく、ありとあらゆる人から自身の評価が下されます。多くの外資系・グローバル企業で実施されています。
外資系・グローバル企業で「クビになる人」は何がいけない?
出世とは逆にクビなってしまうような人の特徴も深堀りしていきます。
Zen
Kou
基本的には、出世する人の条件から逆走する人ですね笑
Kou
360°評価で自分の強みとともに、弱み、つまりは改善点を指摘されるわけですけど、その指摘事項をいつまでも改善しない人はクビになりやすいですね。
Kou
できないことや苦手なことがあっても仕方がないです。しかし、それをいつまでたっても改善しないとクビになってしまいます。
Zen
PDCAサイクルを回せない人は、外資系内資系に関係なくビジネスマンとして致命的かもなぁ。
Zen
Kou
後は社内ネットワークが弱い人もクビになりやすい傾向がありますね。やっぱり皆に存在を知られていて、好かれている人は多少仕事でチョンボをしても、周囲の人が助けてくれますよ。社内ネットワークが弱い人は「助けてホットライン」が使えないですからね。
Zen
すごいわかるー!なんだかんだ仕事って人間がやることなんで、『人間関係構築力』は見えない重要指標ですよね!社内ネットワークあると困ったときに、誰に聞けばいいかわかるし、他部署にお願いするときも役立ちますよね!
Kou
まとめると、成果が出てない、PDCA回さず指摘された事項を直さない、社内ネットワークがない、ってなると外資系・グローバル企業はドライにクビ候補にリストアップされちゃいますね。
Zen
【コラム】外資系投資銀行とGAFAMでのキャリアパス
外資系投資銀行やGAFAMでのキャリアパスは外部からはわからないものです。
どんなキャリアパスがあるのでしょうか?
Zen
Kou
外銀では大きく分けて6段階の職階がありました。下から言えば、アナリスト→シニアアナリスト→アソシエイト→VP(課長)→MD(部長)→パートナー(役員)の順です。
Kou
ざっくり言えば、新卒はアナリストでスタートして、2年程でシニアアナリストに昇進します。早い人だとシニアアナリストを1年程やってアソシエイトになります。遅い人でも2~3年でアソシエイトに昇進する形です。
Kou
みんな、より上の職位を目指しますが、チームマネージャーのポジションであるVPになれず、格下の会社に転職することで、VPへの昇進を得る人が多い印象です。
Kou
GAFAMとか外資系ITはどんなキャリアパスですか?
Zen
外資のITはめっちゃシンプル。GAFAMでは平社員→マネージャー→役員の大きく3段階が一般的やね。
Zen
Kou
外銀と比較してかなりシンプルですね。しかも、外銀では降格なんてなかったですよ。
Zen
だからGAFAMの中間管理職は上にも下にも気を遣わないといけないから、そらもう大変。笑
ZenとKouが述べたのはあくまでキャリアパスの一例であり、すべての外資系金融・IT企業に当てはまるものではありませんが、一般的な傾向として、新興産業であるITは職階制度につき比較的フラットにしている会社が多いです。
一方で伝統的な産業であり、歴史の古い金融業では、職階が比較的多く、職階ごとの権限も厳密に定められている傾向にあります。
” 外資系・グローバル企業で出世する/クビになる人。何が違うのか?”まとめ
- 外資系・グローバル企業で「出世する人」は成果を出し、そのアピールを行い、社内ネットワークを構築する
- 外資系・グローバル企業で「クビになる人」は「出世する人」と逆のことをやる人
- 外資金融は複数の職階があり、GAFAM(外資IT)はフラット
外資系・グローバル企業で出世する人の特徴7選
ここからは、外資系・グローバル企業で出世する人が持つ特徴を7つ紹介します。
ビジネスマンとして当たり前なことも、「お!」と思われるものもあるかもしれません。
- 社内ネットワークの構築
- 成果を出し続ける
- ボスマネジメントがうまい
- 学習意欲が高い
- 外に出る=転職の準備をしている
- スマートに働く
- 断る勇気がある
Zen
僕とKouが外資系で出世する人がどんな人かを考えてみました。皆さんはいくつの項目を意識できていますか?
ここで紹介する7つのポイントには優先順位はありませんが、1つでも欠けている人はイマすぐに意識して行動を変えてみましょう。
出世する人の特徴1. 社内ネットワークの構築
上記でも出てきましたが、社内ネットワークの構築は、外資系企業で働くには必須になります。
なぜなら、主に下記の2つに繋がるからです。
Kou
復習ですが、外資系・グローバル企業では360°評価により、社員の評価は部署や職階横断的に様々な人が関わります。その際、自分のことを知っている人多くいると、良い評価に繋がります。
Zen
僕は社内ネットワークが苦手ではないけど、入社してスグに他部署のマネージャーにもっと顔売ればよかったと反省してます。大きな仕事を振ってもらうために、他部署の協力が必要だと後から気付いて機会損失しましたね。
Kou
いつ誰の手助けが自分の仕事で必要になるかわからないので、いろいろな人と関係を普段から築くといいですね!
出世する人の特徴2. 成果を出し続ける
当たり前ですが、「成果を出し続けること」が大事です。
Kou
当然ですが、成果を出し続けるのも出世には必要です。どれだけ社内ネットワークの構築がうまくても、アピールする成果を出していないと評価はされません。
Zen
まぐれで結果を出しても意味がなくて、常に結果を出さないといけないよね。
そんなこといったって、成果は常に出すのはしんどい。自分には無理だよ。そう思っていませんか?仕事の成果は個人のセンスで決まるものではありません。
成果を出す人が当たり前にやっている5つのルールがあります。興味がある人は下の記事を読んでみて下さい。
出世する人の特徴3. ボスマネジメント
意外かもしれませんが、自分の上司を上手くコントロールする「ボスマネジメント」も外資系・グローバル企業における出世には重要です。
Kou
外資系・グローバル企業は人事部ではなく、直属の上司が人事権を持っていたりするので、上司に嫌われた時点で出世の道が絶たれます。
Zen
だから日系の企業よりも、ボスマネジメントが外資系・グローバル企業ではとても重要です。
Zen
人事権を持ち、皆さんのパフォーマンスを評価する上司は、出世する際に皆さんの「最大の支援者」になりうる人であり、皆さんの「最大の営業相手」です。
ボスマネジメントスキルを身につけて、グローバル企業で出世できる人に近づく努力を。
出世する人の特徴4. 学習意欲が高い
外資系・グローバル企業で働くことに限らないかもしれませんが、学び続ける姿勢は大事です。
Kou
常に自分のスキルを磨いて、自分自身の市場価値を上げていかないと、すぐにイラナイ判定をされてしまいます。
Zen
人の入れ替わりが激しいから、スキルが停滞した人の代わりはいくらでも出てくるんだよね。
外資系・グローバル企業で日々使う英語はもちろんのこと、昨今業務の自動化(オートメーション)はプログラマーではなく、現場にて、事務系の社員が完遂することが求められています。
そういったプログラミング等のニーズのあるスキルの勉強をし続けることが重要です。
出世する人の特徴5. 外にでる準備をしている
出世する人はいつでも会社を辞められる/クビなっても大丈夫な準備をしています。
Kou
出世とは直接関係ないように見えますが、いつでも会社の外に出る=転職の準備をしておくことで、広い視野を持ち、自分の価値を客観的に把握して戦略的なキャリアパスが描けます!
Zen
外資系・グローバルの企業は本国のお達しで、予告なく部署ごとなくなる可能性があります。これは、たとえその人が、どれだけ優秀な成果をだしていてもです。
Kou
いつそういった事態になってもいいよう、外銀時代、転職エージェントとは定期的に連絡を取れる状態にして、職務経歴書を常に最新のものにアップデートしていました
Kou
転職エージェントも使い方にコツがあるので、興味のある方は下の記事を読んでみて下さい。
Zen
エージェントを付けるのもいいけど、自分を客観視してもらうメンターの存在を見つけることもオススメ。自分に足りないものを教えてもらえるので、出世にも役立ちます!
出世する人の特徴6. スマートに働く
外資では働く量が良くクローズアップされますが、大事なのは『働く質』です。
上記でも触れていましたが、働くこと自体はあまり評価されません。
Zen
これは正確には「Not work hard but work smart」なのよ。
Kou
Zen
仕事はほんとうに山のようにある。すべての仕事をこなすことは無理だから、自分で仕事に優先順位や重要度をつけて、取捨選択していかないと、いつまでも仕事が終わらず、評価されない。
Zen
究極言うと「やらないことを決めないといけない」です。
Kou
ただ考えなしにガムシャラに働くだけでは、外資系・グローバルだと成果が出ずクビですね。
Zen
そういう人ほど「俺は頑張ってる」って思ってるけど、悲しいけど労働時間じゃなくて成果ベースでの評価なのよ(泣)
会社で成果と認められる仕事に自分の貴重な時間を注げるように常日頃から意識することが重要です。
出世する人の特徴7. 断る勇気がある
最後は頼まれた仕事を「断る勇気を持つ」です。
Zen
え??断るの?と思われるかもしれませんが、大事なことです。
Kou
自分の労働時間は一日に24時間以上に増やせないので、成果を上げるために他部署や他の人に仕事を振ります。ですので、自分も仕事を他の人から頼まれることになりますが、そこでイエスマンにならずに、振られた仕事を「プッシュバック=断ること」ができるかが肝です。
Kou
人の仕事を断らず漫然と受けていると、自分の仕事が終わりません。受けた仕事で自分が評価されるならまだ救いがありますが、自分に仕事を振った人が成果を横取りするなんて外資系・グローバルでは日常茶飯事です。
Zen
勤務時間は一日たった8時間。(いちおう)その内の1時間や2時間だけでも他人のために使うのはもったいなさすぎる。お願いされても必要なければ断るのが大事やな。
ただし何でもかんでもNOと言っていると、社内ネットワーク構築の妨げになるので加減に注意です。
多くの場合、みな仕事ができる人の仕事は引き受けて、イケてない人の仕事は引き付けないようになっていきます。
” グローバル企業で勝ち続ける人の共通点7選”まとめ
- 外資系・グローバル企業で出世したいなら、社内ネットワークと同じくらい「ボスマネジメント」にも励む
- 自分のスキルを磨き続けて、外に出る準備をする
- イエスマンにならずに、仕事の取捨選択をする
外資系・グローバル企業社員(Zen&Kou)が仕事で重視する価値観
外資系投資銀行とGAFAM。どちらも外資系・グローバル企業の代表格ですが、普段そこに勤める社員は何を思って日々仕事と向き合っているのでしょうか。
元外銀マンであるKouと現役GAFAM社員のZenに、仕事上重視する価値観について聞いてみました。
Zenの場合
シリコンバレーでクビになった経験のある凡人のZenの仕事観は、意外と普通です。
Zen
変化が激しい外資系・グローバル企業だからこそ、自分の信念に乗っ取って仕事をしている人は、高いレベルで仕事をこなして、仕事自体を楽しめると思っています。
Zen
僕が仕事する上で重視している価値観は3つあります。
- キャリア・仕事は自分で選ぶ
- 新しいことはすぐに小さく試してみる
- 関わる人を幸せにできることをする
Zen
自分の人生なので、他人に流されず「自分で意思決定すること」を特に意識しています。
キャリア・仕事は自分の責任で選ぶ
Zen
1つ目の軸としてキャリア・仕事内容ともに選択肢の中から自分で選ぶことが重要だと思っています。人に言われたり、与えられたからという理由では、自分の選択に責任を持つことが難しいと思っています。
Zen
転職や起業するときも、自分で考え抜いて選んだ道であればどんな行動でも自責となります。
Zen
良い結果になれば、自分を褒めてあげればいい。悪い結果になれば、他責にして嫌な気持ちにならなくて済むし、改善にも前向きになれます。
Zen
常に自分の人生・キャリアは自分で切り拓いていくことで、自分が本当はなにをしたいのか真剣に考えて、本気で仕事に取り組めると思っています。
新しいことはすぐに小さく試してみる
Zen
2つ目の軸は、やってみたいと思ったことは、すぐに小さく試して本当にやりたいことか、時間をかけて飛び込みたい領域か見極めてます。みんな最初からやりたいことが決まっているわけではないと思います。
Zen
与えられた仕事や自分が持つ情報の範囲から、やりたいことを見つけます。
やってみたいな?と思ったら、すぐに小さく始めてみるべきです。失敗しても痛くもかゆくもありません。
Zen
実際に行動に移してみる実行力が将来の自分の道を作っていくと思っています。みんな口だけで実際に行動に移さない人が大半です。少しやってみるだけで大多数のやらない人とは一線を画することになります。
関わる人を幸せにする
Zen
最後の軸ですが、人生の大半を仕事に捧げるなら、関わる人が幸せになることをしたいと思っています。ですので、自分の行動が他の人の幸せに繋がるような業界にこの先もいたいと思っています。
Kou
外銀の営業職で、他社とのシェア争い=ゼロサムゲームに疲弊している人は多く見てきましたよ。
Zen
そうなんですよね。ゼロサムゲームだと、誰のために仕事をしているんだろうって感じてしまいそうな気がするんです。
Zen
IT系を選んでいる理由も、自分たちの作った製品やプラットフォームが人の役に立ち、付き合う企業や個人の利益に繋がるので、自分の価値観に合っていると感じます。
(※ゼロサムゲームの構造を否定しているわけではありません。)
Zen
たぶんこの先も疑問を感じるビジョンやビジネス構造を持つ業界では働かないと思います。
Kouの場合
公務員→MBA→外銀→医学生をしているKouは意外と堅実にキャリアを見ていました。
Kou
僕は基本的に自分の好きな仕事をして生きたい人です。だからその時の興味に応じて、経歴がコロコロ変わるのかもしれません笑
Kou
その価値観を通すために、意識していることを紹介します。
経歴とスキルを高める会社で働く
Kou
好き勝手に仕事をして経歴を変えていくためには、やっぱり実力がないとダメです。当たり前ですが、スキルもない、成果も出せない人が好き勝手に特定の仕事に就いて働きたいと言ったら、ただのワガママに聞こえますよね。
Kou
だから他人から見て自分の経歴とスキルが高いレベルにあり、この人だったら雇いたいと思ってもらえるよう経歴とスキルを常に磨くことを意識していました。
終身雇用の崩壊|自身のスキルを常に磨く
Kou
また、日本は既に終身雇用を前提に働く一つの会社で長く働く社会ではないと思っています。これからは皆がバンバン転職をする時代で、上でも述べたように、磨き抜かれた経歴とスキルとで複数の会社を渡り歩けるようにする必要があります。
Kou
経歴とスキルを磨いていけば、年収もあがっていくし、仕事も選びたい放題でいい事ずくめですよ。
“外資系・グローバル企業社員(Zen&Kou)が仕事で重視する価値観”まとめ
- 【Zen】自分で決断して、仕事を通して人々の幸せに貢献する
- 【Kou】自分のやりたいことのために、経歴とスキルを常に高める
これから外資系・グローバル企業にチャレンジするorしたい人へ
外資系・グローバル企業で出世する人やクビになる人の特徴を、ZenとKouの視点から解説してきました。
Kou
ここからは、これから外資系・グローバル企業にチャレンジして、自分の経歴やスキルを高めたい人に向けて、下記の2点を紹介します。
- 入社後に「準備しておけばよかった」と思ったこと
- 外資系・グローバル企業勤務の2人からアドバイス
ZenとKouが「準備しておけばよかった」と後悔したこと
外銀やGAFAMでのお話をしてきましたが、2人にも「後悔や反省」していることがあります。
Zen
Kouが外銀に入社してから、準備不足だったなと後悔したことを教えて。
Kou
僕はプログラミングですね。「外銀でプログラミングって使うの?」って思うかもしれませんが、先程ちらっと述べたように、プログラマーでなくても、自分の仕事の自動化が求められています。外銀もその例外ではなく、私の所属していたチームでも自分のタスクの自動化が常に求められていました。
Kou
プログラミングが出来なくても、社内ツールを使ってある程度自動化はできますけど、プログラミングができると、ツールでできることの幅が広がるので、勉強しとけばよかったと後悔しました。
Zen
外銀社内の競争が激しい中で、自分を差別化する意味でもプログラミングは良い材料だなぁ。
Kou
タスクの自動化は外資に限らず、どこへ行っても求められるので、プログラミングはすべてのサラリーマンにとっての必須スキルになると思います。
Kou
Zen
僕は入社してからの「やりたいことの優先順位」をもっと明確にしておけばよかった。あれもこれもやりたいって手を出すと、中途半端な仕事になって成果が出づらいことがあったから。今は注力する3つのことを決めて、この3つは必ず成果を出すように時間をコントロールしてます。
Kou
確かに何故その外資系・グローバル企業に入社して、どういった仕事や成果をあげたいのかが明確化されていると、入社後も効率的に仕事に取り組めますもんね。これは入社時の面接でスムーズに言えると、他候補者と差別化できるポイントでもありますけど。
Kou
これから外資系・グローバル企業にチャレンジする人は、僕とZenが入社後に後悔したことが参考になれば幸いです。
外資系・グローバル企業で働く2人からアドバイス
外資系・グローバル企業を今後目指される方に2人からアドバイスです。(1人は学生ですが)
Zen
これから外資系・グローバル企業に挑戦する人に、何かアドバイスある?
Kou
さっき言ったことと被りますけど、これからは日本市場全体が縮小するので、企業も海外に出ていかざるを得ません。よって日本のみならず、海外を含めて、どこでも働ける汎用性のあるスキルを身につけることが大事だと思います。
Kou
例えば英語や会計の基本的ルール、プログラミングの言語等はどこの国でも同じようなものを使っているので汎用性がありますね。
Zen
また外資系・グローバル企業に一回入社し、グローバルな環境で仕事ができるようになると、外資系・グローバル企業の仕事のやり方はどこも似ているので、他の外資に移る時にスムーズです。更に世間から評価されている会社の経歴は海外でも通用するので、次のキャリアに挑戦するときに間違いなく選択肢が広がります。
Zen
日本の経済成長や市場に対しての意見は同意だね。お金が集まる場所がもう既に日本から海外に移ってる。
Kou
Zen
Kou
Zen
英語の勉強とITの専門性は誰もが身につけてほしいです。
Zen
英語は受け身では絶対に必要なレベルまで到達しません。それにポジショントークではないけど、メガトレンドとしての「IT」を仕事選びのポイントにしてほしいなと思います。
Zen
またグローバル(海外)で働くためにMBA取得を検討している場合は、MBA取得への道のりとMBAの価値について解説したこちらの記事も参考にしてみて下さい。
>>MBAは意味がないって本当?【米国MBAを卒業して、GAFAMに転職した筆者が解説】
”これから外資系企業にチャレンジするorしたい人へ”まとめ
- 日本市場が縮小する中、海外でも働ける人になることは必須
- 一度外資に入ってしまえば、その次の外資に行くときもスムーズ
- 能動的に英語学習をして、IT業界も転職の視野に入れる
“外資系・グローバル企業とは?元外銀マンとGAFAM社員が転職方法・仕事内容・必要な英語力等を解説!”まとめ
いかがでしたでしょうか?
Kou
外資系・グローバル企業で働いている人たちは、皆さんと変わらないごく普通の人達です。スーパーマンではありません。皆最初は外資系企業に入社する不安もあったでしょうし、そもそも入社するまで苦労した人が大勢います。
Kou
それでも諦めずに、頑張った人たちが今、外資系・グローバル企業で働いているんです。
Kou
これから外資系・グローバル企業に挑戦しようと思っている人や、内資・外資を問わず、仕事で成果を出して出世したいと思っている人は、何度もこの記事を読み返して、なるほどと思った点は取り入れて、チャレンジしてみて下さい。
Kou
Zen
- 外資系・グローバル企業は概ね成果主義でハイプレッシャーだが、給与は良い
- 外資系・グローバル企業で出世する人は成果を上げつつ、それを上手くプレゼンし、社内ネットワーキングをしている
- これからは、外資/内資問わず、サラリーマンとして生きるなら汎用性のあるスキルを習得し、ITに明るいことは必須