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『みなさんは人生で苦労や挫折したことがありますか?』
みなさんもいろんな失敗をしてきたと思います。
当時は本当につらく人格を否定された気分になりました。
ご紹介が遅れましたが、筆者のZenは外資系企業で数年働いた後にアメリカの大学院に進学し、シリコンバレーの現地のスタートアップに参画した後にクビなった経歴をもっています。
この記事では、シリコンバレーの地でクビになって学んだ教訓を皆さんにご共有できればと思います。
- シリコンバレーでクビになるとはどういうことか
- クビになって学んだこと
- 挑戦することで得られる価値
(結論)人から見たら失敗だけど、後悔はない。学んだ8つの教訓
私は新卒で外資メーカーに就職した後、アメリカのMBAを経てシリコンバレーで働くことが出来ました。
シリコンバレーでは沢山のことを学ぶことが出来た一方、最後は「クビ」になるという辛い体験をしました。
ただ、このクビになるという経験を通して、8つの教訓を得ることも出来ました。
今はこの教訓が血となり、肉となり、人生の糧となっています。
もう一度経験したいとは思いませんが、今となっては笑い話です。
シリコンバレーでクビになるのは本当だった
みなさんも聞いたことがあると思います。
アメリカはクビになることが日常だと。
とくにテック企業の聖地であるシリコンバレーでは、変化が早すぎて部署ごとなくなったりします。
部署がなくなると大量の失業者が発生します。
クビのショックは大きいが人生の教訓を学べたことも大きい
日本では、ほとんどの人が『クビ』とは無縁だと思います。
実際にクビなった人の話を聞くことも少ないでしょう。
クビになったことで自分の人生の価値観が変わる教訓を学べました。
- 教訓1:クビになっても死なない
- 教訓2:会社は人を駒としか見ていない
- 教訓3:家族はすごく大事
- 教訓4:人との繋がりは尊い
- 教訓5:自分がいなくても世界はまわる
- 教訓6:挑戦には安定と不安が必要
- 教訓7:お金はやっぱり大事
- 教訓8:挑戦は自分を成長させる
教訓1:クビになっても死なない。でもつらい
当たり前のことですが、『クビになっても死にはしません』。
この学びが一番大きい学びでした。
解雇される予想はしていたので、クビになるちょっと前は仕事がまったく手につきませんでした。
審判の日を待つのもつらい日々でした。
死刑囚が死の宣告をされる前に近いのかもしれません。
クビの正体は雇用契約の解除
クビを宣告されたときはショックで頭が真っ白になりました。
クビになるときは、CEOとHRから突然連絡がきて、1on1のミーティングで言われます。
あなたはクビになります!という書類を淡々と説明され、いろんなサインを求められます。
当時はすでに電子書面でのサインです。
そしてサインした後は、会社のモノを返却し、荷物をまとめて出ていきます。
クビになると死にたくなる気持ちになるかもしれません。
しかし、冷静になってみると、しょせんは雇用契約の解除です。
なってみると大したことない。人と話すことで現実を直視できる
クビを告げられ、書面にサインをしているときは、なにか夢の中にいるような感覚でした。
その日はなにもする気がおきず、家に帰ってゆっくりしました。
状況を整理したかったので、友人に電話をして話を聞いてもらいました。
いざ話を聞いてもらい、自分の状況をノートで文字起こししてみると、現実味が出ました。
ただ今から『仕事を探せば良い』だけだと気づきました。
クビになっても死ぬわけではありません。別の仕事を探す必要があるだけです。
その結論に達するまでショックを引きずりました。
そうです。現実を直視できるまでは只々つらいのです。
教訓2:会社は人を駒としか見ていない
2つ目の学びですが、会社はあくまで従業員と雇用契約を結んでいるだけです。
語弊を恐れずいうと、会社から見ると従業員は『駒』です。
昨今、会社は従業員を大切にすべき!という風潮がありますが、あくまで会社は株主のものです。
批判を恐れず言うと、資本主義社会において、従業員はあくまで使い捨ての道具で、売上・利益を出してくれる仕組みの中の歯車なのです。
事実としてクビになるのは契約書が送られてサインするだけ
さきほどもお伝えしましたが、クビになるときは契約書が送られてきてサインするだけです。
会社が従業員を大切にしているしていないに関わらず、あくまで労働契約を結んでいる関係ということです。
あっけないほど事務的です。
情けの言葉も感謝の言葉もありませんでした。(これはアメリカだからかも)
そして雇用契約が解除されて、従業員ではなくなります。
これが会社から見ると従業員は『駒』だということです。
クビになった後は無関係の他人みたい
クビになったあとは、従業員から部外者になります。
会社の社員証は返却し、会社のネット環境にはもうアクセスできません。
メールアドレスも自分のものではありません。
言い方はよくありませんが、この経験をすると、会社と個人はWin-Winであるべきだと改めて痛感します。
雇用契約を解除すると、ただの無関係な間柄になると言うことです。
それ以上でもそれ以下でもありません。
資本主義において会社と労働者の関係は改めて認識しておいたほうが良いと皆様にお伝えしたいと思います。
契約が終わるともう全くの無関係になる関係性です。
自身のキャリア構築に不安のある方は、これからの時代のキャリア構築をテーマにしたこちらの記事も参考にしてみて下さい。
>>【必見】VUCAとは?激動のVUCA時代のための最先端のキャリア構築論
教訓3:家族はすごく大事
3つの教訓は、『改めて身近な人の大切さ』が身にしみました。
とくに家族です。
『家族と幸せに生きることが重要だな』と無職になり、自分がなにも持っていない立場になって痛感しました。
ビジネスで知り合った人はあくまでビジネス上での関係に終始することが多いのですが、家族は無償で支え合うことができます。
働くのは手段だと改めて認識
みなさんにとって「働く」とはなんでしょうか?
筆者にとって働くとは、『ライスワーク』であり、『ライフワーク』であると実感しました。
『ライスワーク』は生きるために働くことであり、『ライフワーク』はいきがいのために働くことです。
『働くことだけを目的にしてはいけない』と痛感しました。
皆さんにとって、仕事は『ライスワーク』ですか?『ライフワーク』ですか?
アメリカでは家族>仕事である
アメリカの地では、『家族>仕事』という価値観を持っている人が非常に多いことを知っていますか?
Thanksgivingという家族行事があり、家族や親族に感謝する日になっています。
11月末のThanksgivingでは多くのアメリカ人が故郷に帰って家族や親族との時間に使います。
アメリカ人の中で、働くことは目的ではなく手段となっています。
日本では会社の言いなりの社畜になることが美徳となっている節があります。
しかし、働くことはあくまで手段として認識して、自分の幸せを追いかけてもいいのではないでしょうか?
教訓4:人との繋がりは尊い
4つ目の教訓は、人とのつながりの大事さに改めて気付いたことです。
クビになったときに、いろんな方からねぎらいや応援メッセージをいただきました。
人生のどん底に落ちたときに、身近な人や友人にかけてもらえる言葉は自分の心を蘇らせてくれます。
つらいときに声をかけてもらえる嬉しさ
自分がつらいときに、親身なってくれる人の存在は非常にありがたかったです。
自分のメリットにはならないのに、失業保険のことを教えてくれる方がいたり、税金の注意点を教えてくれたり、キャリアカウンセラーを紹介してくれたり、と周りの人に助けていただきました。
挑戦した先に培った人との関係はかけがえのないものになります。
当たり前のことを当たり前に
このような経験を通じて、改めて『つらいときに寄り添える人間になりたい』と心に誓いを立てました。
『信頼をきちんと積み重ねることは結局自分に返ってくる』、とこの世も捨てたもんじゃないなと心に染みました。
身近な人ほどおざなりになりがちですが、身の回りの人を大事にしましょう。
教訓5:自分がいなくても世界はまわる
5つ目の教訓は『自分がいなくても世界はまわる』ということです。
クビになるまでは『自分が世界の中心だ!』と言わんばかりに、がむしゃらに働いていました。
『会社も自分がいないとまわらない』と意気込んで仕事をしていました。
しかし、大きな社会から見ると、自分という存在はひっぽけな存在かもしれません。
何事もなかったかのように世の中は動く
実際には、クビになっても当たり前のように会社はまわっていました。
人が1人いなくなっても、仕組みをもっている会社は何事もなかったかのように順応していきます。
自分が働いていても、無職になっても、世界は普通にまわっていきます。
教訓6:挑戦には安定と不安が必要
今回クビになったことで、改めて挑戦するまでにメンタルを整えたり、環境を整えるのに時間がかかりました。
人は『安心』だけでも『不安』だけでもダメなようです。
心の土台になるものは持ちつつ、不安に後押しさせれるのが一番良い精神状態です。
そこで学んだことを共有させていただきます。
マズローの5段階欲求は本当
マズローが提唱している5段階欲求説は本当なのだと、身を持って体感しました。
皆さんはもう御存知だと思いますが、マズローの5段階欲求説では、下位の欲求が満たされることで、上位の欲求を満たすようになっていく、というものです。
下位の欲求である身体的に安全であること、所属欲求が満たされていることが『挑戦』の必要条件であることがわかりました。
『挑戦』とはすなわち『承認欲求』や『自己実現』を叶えるためのものです。
不安が自分を突き動かす
先ほどの話と逆行する話になってしまいますが、ある程度の『不安』も自分を突き動かす原動力のひとつになります。
シリコンバレーでは『クビ』と隣り合わせにあるので、みな必死になって働きます。
現状に完全に満足して、安定を望みすぎると挑戦する気概を失ってしまいます。
日本の緩い大企業で起こっている現象ですね。
教訓7:お金はやっぱり大事
無職になり、『お金は大事』だと認識しました。
収入がなくなると月々のキャッシュフローはマイナスになります。
どんどん貯金がなくなっていく感覚は、恐怖じみたものがあります。
ある程度のお金(感覚的には半年分の貯金)を、常に手元に置いておくことをおすすめします。
お金があると本質的なことに時間を使える
お金がないと、生活や将来の心配をしてしまい、本質的なことに集中することが難しくなります。
中長期的な視野がなくなり、目先のことを優先してしまうようになります。
『マシュマロの実験』でスタンフォード大学が証明したように、目先ではなく中長期的な思考を優先できることは、より良い意思決定をする上で大事な要素になります。
自分に必要なお金とやりがいのバランスがわかった
この経験を通じて、自分の人生にとってどのくらいのお金が必要か感覚的にわかりました。
筆者であれば、日本で住むのなら年収500万円あれば家族と生きていくのに問題なし、シリコンバレーであれば年収800万円あれば最低限大丈夫というラインです。
どん底を経験することで『高くない生活水準』でも問題ないことがわかりました。
『やりがい>お金』で自分の人生を生きていきたいと腹落ちしました。
教訓8:挑戦は自分を成長させる
今になって、笑い話にもできるクビの体験ですが、当時は起き上がることすら、ままならない状態となりました。。
いま振り返ってみると、この経験が無ければ今の自分の考え方は出来なかったので、この経験が出来たことに感謝しています。
シリコンバレーに挑戦した自分を褒めて上げたいと思います。
やらない後悔より挑戦して反省する
自分自身シリコンバレーに挑戦して本当に良かったと思っています。
と、後悔することは簡単です。
今までたくさんの『やらずに後悔』を聞いてきました。
人生は『やること』に意義があると思います。
『挑戦』して失敗して、反省して、次に進む人生のほうが死ぬ前に後悔しないと思いました。
挑戦は自分の人生を変える
最後にみなさんにお伝えしたいことがあります。
挑戦することは、自分の人生を変える『魔法』なのだと思います。
日々の生活に満足できていない人、毎日心躍る日々を過ごした人は、『一歩踏み出す』人生を歩んでみませんか?
成長するために自己投資を考えている方は、自己投資で成長を最大化する方法を解説したこちらの記事も合わせてお読み下さい。
>>自己投資で結果が出ない人に読んでほしい!自己投資で成長を最大化する方法
”人から見たら失敗だけど、後悔はない。学んだ8つの教訓” まとめ
- クビはすごくつらいけど、死ぬわけじゃない
- 会社は従業員を駒としか見てない
- 家族はいつも支えてくれる大事な存在
- 身近な人を大切にする
- 自分がいなくても世界はまわっていく
- 挑戦には安心できる土台と突き動かす不安が必要
- お金がないと中長期的な意思決定ができない
- 挑戦は自分を成長させ人生を彩り豊かなものにしてくれる
まとめ
筆者のお恥ずかしいクビの話はいかがでしたでしょうか?
挑戦することは、自分の人生を変えるきっかけをくれるものです。
シリコンバレーに挑戦を考えている人がもっと増えてくれることを願います。
また現在サラリーマンとして働いている方は、シリコンバレーに挑戦して感じた、資本主義の中でのサラリーマンとしての生き方を解説したこちらの記事も参考にしてみて下さい。
>>【20代30代社会人向け】資本主義の中での幸せな生き方。シリコンバレーに挑戦して大きな声で伝えたいこと。
では記事のまとめに入ります。
記事のまとめ
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- 失敗から学べることもある
- シリコンバレーで得た教訓は自分の人生の糧
- 挑戦することで、自分の人生は変わる