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みなさんは結婚という言葉にどんなイメージをもっていますか?
仕事から帰ってきたら奥さんがご飯を作っている最中で、ささっと玄関まで迎えにきてくれて
なんてことを想像していますか?
冗談はさておき、結婚というライフイベントは、仕事をどうするかやキャリア形成の観点でも非常に重要です。
そして、よく考えもせずに結婚をして、性格や金銭感覚の不一致があった場合でもそう簡単に「じゃあ別れよう」とはならないことから、
結婚前に結婚について二人で話し合い考えることは、幸せな結婚生活や、結婚と仕事・キャリアの上手い両立に繋がります。
- 結婚と仕事やキャリアの関係
- 幸せな結婚のため、結婚前に知っておくべきこと
- 結婚前に話し合っておくことや、やっておくこと
結婚前に知っておくべき結婚の現実【データや数字で解説】
- 多くの男性は結婚するまで、結婚後の現実を知りません。
- 多くの男性は結婚するまで、結婚後の生活を深く調べません。
- 多くの男性は結婚したあとに結婚後の生活を考え始めます。
これは高学歴なエリート男性であっても変わりません。(もちろん例外はいます。)
男性は結婚に幻想をいだき、女性は結婚に現実を見ると言われています。
男性にとって結婚とはそれだけ現実味がないものなのです。
そして、結婚という概念やイメージがここ数十年で大きく変わってきました。
できるだけ客観的に結婚というものを捉えていきたいので、まずは数字の世界から見てみましょう。
1.平均の結婚年齢の上昇
皆様もご存知の通り、日本では平均の結婚年齢が毎年毎年上昇しています。
全国の初婚年齢は男性31.1歳、女性29.6歳になります。
そして、東京だけに限ると男性32.6歳、女性30.5歳です。
男性 | 女性 | |
全国 | 31.1歳 | 29.6歳 |
東京 | 32.6歳 | 30.5歳 |
平均初婚年齢は30年前と比べ約3歳高くなっています。
この傾向がいわゆる晩婚化というものです。
バブルの時代は、『女性の年齢=クリスマスケーキ』理論と言われている時代もありました。
時代とともに理論が進化していることからもわかるように、晩婚化が進んでいます。
晩婚化の流れは先進国ではどの国でも起こっています。
この傾向はこの先も続いていくものと予想できます。
2.独身割合の増加
次に全国の年代別の独身割合です。
平均結婚年齢が上がるにつれ、各年代の独身率が上がっていることがわかります。
そして今後も独身割合は増えていきます。
『結婚』という社会概念が変わり、『して当たり前のもの』から『するかどうかは個人の選択』という時代になりそうです。
参照元:厚生労働省
参考資料から50歳時点での独身割合ですが、男女平均で20%以上の方が独身となっているのが現状です。
しかもこの増加率は増しており、今後も独身割合は増えていく見込みです。
参照元:内閣府
結婚願望についても、意識が変わってきています。
『いずれ結婚するつもり』と回答する割合も下がっています。
結婚という選択肢をとらない人の割合はますます増えていくと推測されます。
3.子供の人数の変化
晩婚化の流れを受けて、夫婦で持つ子供の数も変化してきています。
夫婦が人生で持つ子供の数である『完結出生時数』は1.94となっており、夫婦は平均で生涯2人の子供をもつことがわかっています。
生涯独身率の増加、出生率の低下は多くの先進国で同じことが起こっています。
子供に関しては、『理想と現実』の問題で最初は3人ほしかった場合でも思ったよりも経済的な負担が大きいことから断念している過程も存在していることがわかります。
昨今では子供を持つ家庭を支援するような政策がある一方で、高所得者家庭の子供手当ての減額するなど必ずしも子育て世代にやさしい世の中ではありません。
政策が充実している北欧などに比べ、まだまだ不安なく子供を持つ社会からは遠いのかもしれません。
参照元:リセマム
現実問題として、経済的に子供を持てない家族や不妊問題から子供が持てないことも社会問題となっています。
ここからは、まだ結婚されていない皆さん向けに、結婚を後悔しないために、結婚前に二人で話し合っておくべきことや、価値観が一致するか確認すべきことをご説明させていただきます。
- 互いの性格や人生に対するビジョンについて
- 結婚後の仕事観・キャリアプラン観について
- 不妊治療に対するスタンス・価値観について
互いの性格や人生に対するビジョンが一致するか
※気分を害される方がいらっしゃったらすいません。先に謝っておきます。
男性は女性よりもなんとなくの勢いで結婚相手を決めている人が多いのです。
女性から『結婚の条件』という言葉はよく出てきますよね?
ですが、男性から『結婚の条件』という言葉はあまり出ないと思いませんか?
なので、女性が深く結婚について考えているにも関わらず、男性の側が大して考えもしなかったために、結婚した後に、後悔している人が数多く存在します。
30歳超えたあたり、とくに子供をもってから、自分にとって相応しいパートナーを選んでおけば良かったと後悔している人を山のように見てきました。
残酷ですが「現実」です。
そうならないためには、以下の4~6番、つまり3つのことを意識して、性格や人生に対するビジョンが一致する結婚相手を探していただきたく存じます。
4.結婚相手を探す際は、一生のビジネスパートナーを探すと思うこと
結婚相手は今後の人生で一番ともに時間を過ごすことになる『パートナー』です。
株式会社『夫婦』を一緒に営んでいく、共同経営者になるわけです。
共同経営者ということは、株式会社『夫婦』をどのように進めていくかの舵取りを協力していく必要があります。
一緒に皆さんの会社(家庭)を良くしていく共同責任を負う人物です。
株式会社『夫婦』の成長は鈍化し、最悪倒産してしまいます。
そういう目線になったときにどんな人が相応しいかは言語化しておくべきです。
5.結婚相手を探す際は人生のビジョンを分かちあえる人にする
株式会社『夫婦』の共同経営者はどんな人が良いのかは人によって価値観が異なります。
どんな人生を歩んでいきたいのかビジョンを分かち合うことができ、お互い尊敬できるような人がひとつの答えだと思います。
せっかく一度きりの人生です。
株式会社『夫婦』の価値が最大化できる、そんな人を選んでみてはどうでしょうか?
これは皆さんが進みたい方向性によって決めるべきです。
6.結婚相手を探す際は 、妥協していい条件と妥協してはいけない条件を決めておく
結婚相手探しでは『妥協してはいけない結婚の条件』があります。
自分にとってどんな人が理想なのか明確にして、結婚の「妥協できない条件」として明確にしておく必要があります。
人によって価値観が違うので、一概には言えませんが、以下の点はよく離婚の原因になりやすいものです。
一般に離婚の原因になりやすい価値観
- 金銭感覚
- ライフ・ワーク・バランスの考え方
- 仕事の優先度
- 将来への準備
- 子供の教育
結婚の妥協できない条件を知るには、「妥協できること」と「妥協できないこと」に分類することです。
妥協できる
- 趣味が合わない
- 家事ができない
- 学歴
- ファッションセンスがあわない
- 年齢の違い
妥協できない
- 金銭感覚
- 時間への価値観
- 人間性
譲れない部分で妥協した場合、株式会社『夫婦』は将来倒産する可能性が大です。。
倒産すらも糧にできる起業家精神をお持ちであれば問題ありません。
しかし倒産したくないのであれば、妥協できないところは妥協してはいけません。
同時に共同経営者になる人から、選ばれる人になるように努力することも怠らずに。
”互いの性格や人生に対するビジョンの一致するか”まとめ
- 結婚相手は一生のビジネスパートナーを探すと思うべし
- 人生ビジョンが共有できる人が結婚相手にふさわしい
- 価値観は重要で妥協できないポイントを決めておく
結婚後の仕事観・キャリアプラン観が一致するか
結婚という婚姻関係を結ぶと、『夫婦』という家族になります。
つまり皆さんの仕事やキャリアは結婚すると同時にひとりのものではなくなります。
結婚後は仕事やキャリアプランを『夫婦(家庭)』単位で考えていく必要があります。
『子供を何人どのタイミングで持つか』を含めた人生プランも家族単位で考えてます。
自分が好きなように仕事をし、キャリアを決めていくことは難しいかもしれません。
(もし自分ですべて決めたいのであれば、皆さんの意見を尊重したい価値観を持つ人をパートナーとするほうが良いでしょう。)
その際に、よく揉める3つことを知っておきましょう。
7.結婚後、夫婦どちらの仕事やキャリアをゆずるか
夫婦ふたりだけで生きていくのであれば、好きなようにキャリアを邁進していくことは可能かもしれません。
必ず夫婦どちらか/どちらも結婚後は仕事・キャリアを譲る(妥協)必要があります。
子供を持つのであれば、奥様は妊娠してから出産するまでは身体の変化もあり満足に働くことが困難になります。
できれば結婚後のお互いの仕事やキャリアをどうしていくのか、結婚前に話し合い、方向性はあわせておくべきです。
これは精神論・根性論などではなく、現実問題ですので必ずぶちあたります。
そして結婚前に話し合っておかないと大変なことが起こります。
8.結婚後の転勤問題
独身のときは転勤もすんなりと受け入れれるでしょう。
しかし一度家族をもつとそうはいきません。
奥様の仕事をどうするか、子供の保育園や学校をどうするのか決める必要があります。
結婚後、転勤になった場合どうするのかを結婚前に二人で話し合い計画しておく必要があります。
転勤を想定していなかったために、単身赴任で数年家族と離れ離れになってしまった人を何人も見てきました。
転勤によって家族のプランを崩すことを嫌うのであれば夫婦ともに転勤のない仕事に転職することも考慮すべきです。
おすすめはどちらかの仕事は転勤しても問題ないような仕事にしておくことです。
そして転勤の話が出た場合はどうするのかを結婚前に事前に話し合って、考えておくべきです。
9.家族と仕事の優先順位
結婚後は家族と仕事のバランスを考える必要があります。
実際に6歳未満の子供を持つ夫婦の家事・育児の時間のデータです。
参照元:男女共同参画局
どうしても仕事が譲れないのであれば、仕事に専念する期間は子供を持たない選択肢も考慮すべきです。
でなければ家族の時間をどのくらい持つのかのイメージは必ずもっておくべきです。
お互いのキャリアをできるだけ譲らない、その上に子供は欲しい、というのであれば、自分たちの家族以外の手を借りることをきちんと結婚前に話あっておく必要があります。
どちらかのご実家が近いのであれば、前もってご実家と話をつけておいて、週何回くらい助けてもらうのかを話しておきます。
また、海外のようにベビーシッターや家事代行サービスを利用することも検討しておきましょう。
これも事前にお互いの時間のために、うまくサービスを利用することを結婚前に話し合って決めておくべきです。
”結婚後の仕事観・キャリアプラン観が一致するか”まとめ
- 結婚後は夫婦どちらかの仕事・キャリアは譲る必要がある
- 転勤問題は死活問題
- 家族と仕事の優先順位は結婚前に話をしておく
不妊治療に対するスタンス・価値観が一致するか
夫婦になる90%近くが子供をもつことを検討している、というデータがあります。
しかし実は子供がいない夫婦の約30%ほどで不妊が問題になっていることをご存知でしょうか。
結婚して夫婦生活を営んでおけば子供を授かると安易に思っている男性が多くいるのが現実です。
結婚前に二人で話し合うことで、最初に不妊の可能性が自分たちにも無関係ではない認識もつことから始めます。
10.晩婚化によるリスク
WHO(世界保健機関)の調査では、不妊は女性に原因がある場合が41%、男性に原因がある場合が24%、男女に原因がある場合が24%となっています。
背景として晩婚化がひとつの原因となっています。
男性はわかりやすく20歳を超えると、年齢を重ねた分だけ自然妊娠の確率が下がっていきます。
結婚するのが遅くなることにより子供をもつことが難しくなっている可能性があることは念頭に置いておくべきです。
もちろん医学の進歩によって晩婚でも子供は授かるようになっていますが、生物学上で考えると子供を持つのは早いほうがいいに越したことはありません。
結果論として、子供を授かれれば良いですが、そうでない場合は後悔しか残りません。
11.不妊治療の苦悩
不妊治療はまだまだ世間で認知されておらず、人知れず苦労が多いのが現実です。
ですが、皆さんが知らないだけで、じつは周りで不妊治療をされている夫婦は多いのです。
夫婦のどちらの原因とも言い難く、治療や通院で精神的に疲れてしまい、離婚に至るケースも多いのが現状です。
あまり表立っては聞かないかも知れませんが、多くの夫婦が苦悩している現実を知っておいてほしいと思います。
一度子供を持つために不妊治療をはじめると平均で130万円ほどになります。
参照元:PRTIMES
また、不妊治療をはじめて2−3年ほど治療する夫婦が多いのです。
参照元:赤坂レディースクリニック
子供の持つ時期が遅れれば遅れるほど、不妊の可能性があがることは覚悟しておくべきです。
不妊治療を不安に思っている方には、下の記事もご用意していますので、読んでみて下さい。
>>後悔したくないあなたへ!!『妊活の基本』 - キャリアウーマンの不妊の現実
”不妊治療に対するスタンス・価値観が一致するか”まとめ
- 不妊は他人事ではない
- 晩婚化での不妊のリスクをちゃんと考える
- 不妊治療で悩んでいる夫婦は多いので結婚前に話し合っておく
結婚前に必ずすること
時代とともに結婚する/しないもひとつの選択肢となってきました。
皆さんが結婚するかどうかは皆さんの人生の選択です。
結婚を検討している皆さんも、子供を持つことを今は考えていない皆さんにも、婚前にやっておいてほしいことがあります。
12.結婚前に自分の中で計画を持つ
結婚前に自分のキャリアと家族をどう折り合いをつけるのか事前に話し合って考えておくことは重要です。
計画を持つことでどんな人を未来のお嫁さんに選ぶべきかもわかってきます。
当たり前ですが、相手があることですので、すべて自分の思い通りになることはないと思います。
13.自身の挑戦は子供が産まれる前がベスト
子供をもつとどうあがいても自分の時間は減ってしまいます。
どうしてもやっておきたい挑戦がある人は、すぐに行動にうつしておくべきです。
子供を持つと、物理的に子供を見る時間ができるので、独身や夫婦だけのときよりも確実に時間が無くなります。
子供を持ってからの挑戦は、より一層難しくなります。
いま出来ていないチャレンジがより難しくなります。
もちろん子供がいるから挑戦できないことはありません。
14.身体のチェックはやっておく
自身の身体に異常がないか、子供を持つことは可能かチェックしておくことは必須です。
あとからわかるよりもいまわかっていると打てる手が増えます。
年齢が上がるごとに異常がでる確率はどうしてもあがってしまいます。
そして異常があった場合年齢を重ねるとよりリスクが増えることを念頭においてください。
少なくとも会社勤めの方は1年に1回健康診断のときでかまいませんので、検査をしてください。
”結婚前に必ずすること”まとめ
- 結婚する前に自分の中で人生プランを描く
- 挑戦は子供を持つ前のほうが良い
- 身体のチェックは必ずやっておく
“結婚前に絶対に話し合うべきことや知っておくべき14のこと?”まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、結婚の条件、結婚前に話しあうことや知っておくべきこと、結婚前にすること等をお伝えしてきました。
結婚するまでこれらの現実を把握している人は少ないと思います。
今バリバリ働かれている人も一度結婚の条件や、結婚とキャリアを考えてみてください。
またファイナンスの知識をまとめたこちらの記事もお読みいただけると、お金の教養が高くなり人生をより充実させることができます。
>>ファイナンスの知識は超重要!今もらえる100万円と10年後にもらえる150万円。あなたは選べますか?
記事のまとめ
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- 結婚相手と性格や価値観が一致するか結婚前によく考える
- 結婚したらキャリアは自分だけのものではない
- 不妊治療は他人事ではない