【プロに聞く】知らないと損!必要な保険は何なのか?保険を種類別に解説

  • 「正直、保険ってイマイチよくわからないんだよね…」
  • 「とりあえず入ってるけど、保険って本当に必要なの…?」
  • 「保険ってどんな保険があるんだろう…?」

保険に関して、このような不安や疑問をお持ちではありませんか?

この記事では保険とは一体どういうものなのか、保険にはどんな種類があるのかということを解説します。

Sho
どんな保険に入れば良いか、知りたいっす。

結論から言うと、保険は万が一に備えるのが基本なので必要最低限の保険だけに入りましょう。そして、自分にとっての最低限を知るために保険の基本知識を身につけましょう。

Sho
この記事を読めば、保険にあまり詳しくない人でも保険の全体像が掴めるようになります。

 

この記事を読んでわかること
  • 保険についての基礎知識
  • 保険の種類
  • 加入しておくべき保険

 

保険の全体を知れば怖くない!

そもそも、保険とは一体何なのでしょうか?

これから、「保険」というものを徹底的に解説していきます。

保険を解説するに当たり、保険のプロである保険営業セールスレディの方にお話を伺いました。

安倍菜摘さん(仮名)は新卒で保険業界に入社し、保険を販売する営業職をなさっている、保険のプロです。

保険の仕組み

Sho
阿部さん、そもそも保険って何なんでしょうか!このレベルの知識なんですけど大丈夫ですか?
もちろんです。逆に保険について詳しいお客様は少々やりにくいです(苦笑)
保険を正しく理解するためには、保険がどのような目的で作られたのかということを改めて理解する必要があります。
保険の歴史は古く、地中海で貿易をしていた商品たちがその原型を作ったと言われています。

現在の海上保険のようなシステムで、出港前に船のオーナーが銀行からお金を借り、船本体や積荷を無事に運び終えたら利息をつけて返済するという仕組みでした。

日本に保険の仕組みが持ち込まれたのは、明治時代に入ってからです。

福沢諭吉が著書の中でヨーロッパの『近代的保険制度』を紹介したことがきっかけとなりました。

Sho
福沢諭吉がここで絡んでいるとは…!!というか、歴史お詳しいですね!
保険の歴史についてスラスラ語れると、感心されて、その後の商談にスムーズに繋がるんですよ(黒い笑み)。
そして多くの保険会社ができたことで国として法的な整備をする必要性があり、「保険業法」が制定されたのです。
保険とはズバリ、「自分ひとりではとも抱えきれないような大きなリスクに対して、みんなで支え合っていくための組み」です。
Sho
”自分ひとりで”という部分がポイントですね!
日々暮らしているなかで、私たちは多くのリスクと隣り合わせで生活しています。

例えば、自動車事故や火災、病気やケガ、地震や台風などの自然災害などです。

日常の中に潜むリスクの例を挙げればキリがありません。

しかし、このようなリスクを抱えているのはみんな同じです。

同じリスクを抱えている人たちがお金を出し合って、対処できないような大きなリスクに備える仕組みが保険なのです。

一方で、”自分ひとりで”対処できるようなリスクに関しては保険が必要ないと言い換えることもできます。
Sho
なるほど大変勉強になりました。読者の皆様も、自分ひとりで抱えきれないリスクはどんなものがあるのか、まずは一度考えてみてはいかがでしょうか。

キャリアにおける保険の考え方

Sho
次に、キャリアにおける保険の考え方について阿部さん、ご教示頂ければと。
自分が今後どういう人生を歩みたいのかを考える際に、自分ひとりでは絶対に対処できないリスクというものがあります。

その大きなリスクに対して、保険という形で備えておく必要があります

もし、そのリスクが保険でカバーできていない場合、長い時間をかけて築き上げてきたご自身のキャリアがたった1回の事故で台無しになってしまうことになる恐れがあります。

Sho
そ、そうなんですね(汗)。ただ、んんん、あまり想像できないなぁ…
例えば、自動車事故を例にとって考えてみましょう。

統計情報から考えると、自動車事故は67秒に1件ほど発生しています。

もちろん、自動車を軽くぶつけてしまったような小さな事故もありますが、人の命が関わるような大きな事故も発生します。

もし自動車で人をはねてしまった場合、どのくらいの賠償金になるのかご存知ですか?

最近のケースでは、1つの事故で数億円もの賠償金が発生することもあります。

Sho
億単位のお金を賠償するのは中々厳しい。。
どれだけ備えていても防げない不測の事態が起こるのです。

このような事故を起こしてしまうと多額の借金を背負うことになり、あなたのキャリアは大きく変わってしまいます。

今の話はかなり極端な例ですが、それ以外にも保険さえ入っていれば何とか踏みとどまれるようなケースがあります。

結論を申し上げると、必要最低限の保険には入るべきです。

自分で何とかできてしまうようなリスクに対して保険でリスクヘッジをする必要がありません。

自分のキャリアを考えるうえでも、保険には正しく入るようにしてください。

保険の種類

Sho
保険と一口にいっても色々ありますよね。自動車保険、火災保険、生命保険、医療保険。。
保険という言葉は指している範囲がかなり広く、保険のなかでも色々と種類があるのはご存知かもしれません。

Shoさんの言われたとおり、代表的な保険の例を挙げると、自動車保険や火災保険、生命保険、医療保険などがあります

ただこれらの保険は、一般的に、保険業法によって 第1分野から第3分野までの3つのカテゴリーに分類されます。

以前まで、第三分野の保険はアフラックなどの外資系の保険会社が独占していました。

Sho
アフラックといえばあのアヒルのマーク。。可愛いロゴとは裏腹にきっちり攻めてたんですね。
しかし、2001年から生命保険、損害保険の両者でも取り扱いできるようになったのです。

少しわかりづらい部分もあると思うので、それぞれの分野でどのような保険があるのかをこれから詳しく解説していきます。

 

保険とは何か
  • 第一分野(生命保険分野)
  • 第二分野(損害保険分野)
  • 第三分野の保険

第一分野(生命保険分野)

まずは、第一分野から解説していきます。

第一分野は、主に「ヒト」に関わるリスクに対して備える保険のことです

保険という言葉を聞いたら、まず思い浮かべるのが生命保険だという人も多いのではないでしょうか。

生命保険は、病気やケガで自分や家族に万が一のことが起こったとき、残された家族の生活を金銭面でサポートする保険です

生命保険は少し複雑な構造になっており、基本的には定期保険と終身保険、養老保険の3種類の組み合わせで構成されています。

最近は貯蓄の機能を持っている生命保険も多いですが、個人的にはあまりオススメしません。

Sho
貯蓄型の生命保険に入っているってよく聞きますが!!
保険はあくまで自分ひとりでは抱えきれないリスクに備えるための商品です。

生命保険に付随する貯蓄は手数料なども多く取られてしまっているケースがほとんどです。

貯蓄などはつみたてNISAやiDeCoなどを活用した方がいいでしょう。

定期保険

定期保険は、一番オーソドックスな生命保険です。

保険期間中に死亡または高度の障害を抱えてしまった場合に保険金が支払われます

保険期間を過ぎてしまうと一切お金が受け取れない、いわゆる”掛け捨て型”の保険です。

生命保険に入るのであれば、定期保険への加入がオススメです。

お子さんなどが成人するまでの期間を保険期間に設定すれば、万が一のときにも安心です。

Sho
俺が死んだ後のことは関係ないぜという、ワイルドな生き方の人はどうすれば!
。。。(無言)

終身保険

終身保険は、その名の通りで保障が一生涯続く生命保険です

そのため、期間が決まっている定期保険と違って保険を解約しなければ必ず保険金が受け取れます

解約した場合には、解約返戻金としてお金が返ってくるのも大きな特徴です。

Sho
意思が弱いので、解約返戻金があるのはありがたいです!

養老保険

養老保険は、貯蓄の側面を併せ持つ生命保険です。

養老保険の大きな特徴は、保険期間中の死亡保険金と無事に満期を迎えたときの満期保険金が同じ金額ということです。

ある程度の保障を確保しながら、お金を貯めたい人には良いかも知れません。

Sho
イケイケな老後おくりたいなぁ。

 

"第一分野(生命保険分野)"まとめ

  • 生命保険に加入するなら定期保険がオススメ
  • 終身保険は一生涯の保険
  • 貯蓄型の生命保険はオススメしない

第二分野(損害保険分野)

続いては、第二分野を詳しく解説していきます。

第二分野である損害保険は「モノや財産」に関わるリスクに備える保険のことです

損害保険は、偶発的な事故や災害が起こった時に経済的なダメージをカバーしてくれます。

そのほかにも、相手に対する賠償リスクに備える保険などもあります。

結論から申し上げると、第二分野である損害保険には入っておいた方が良いものが多いです。

損害保険は一人当たりの保険料も安い場合が多いので、もしもの事態に備えて保険で備えておくことをオススメします

損害保険の中にはユニークな商品もあり、ドローン保険や迷い猫保険などもあります。

Sho
確かに自分の財産に対する保険は必要ですね。自分のMy Homeとかが燃え落ちたら、立ち直れませんわ。

自動車保険

皆さんもよくご存知の自動車保険は第二分野の保険です。

自動車保険は自賠責保険ではカバーできない部分を補うことができる保険となっています

自賠責保険とは、自動車を使用する際に法的に加入が義務付けられている保険です。

しかし、自賠責保険は対物リスクに関しては一切補償が受けられません。高価な車を破損させてしまった場合などには多額の支払い義務が生じる場合があります。

自賠責保険に入っている人でも、民間の自動車保険には必ず入ったほうが良いでしょう。

Sho
これは入ってない人のほうが珍しいですね。

火災保険・地震保険

次に、火災保険と地震保険について解説します。

火災保険という名前ですが、火災だけではなく、風災、落雷、爆発などもセットで補償されるプランが多いです

オプションで水漏れや盗難のリスクにも備えることが可能です。

また、地震保険は単独で加入することはできず、火災保険とセットで加入します。

火災保険では補償されない地震のリスクをカバーすることができます。

Sho
火災保険と地震保険は周りでも加入している人が多い印象ですね。

個人賠償責任保険

個人賠償責任保険と聞いてあまりピンと来ない方もいると思いますが、その名前の通り、個人の賠償責任に備える保険です

例えば、自転車事故を起こしてしまった際には、この保険が役に立ちます。

相手に後遺障害などを負わせてしまうような事故だと、1億円近い賠償金額を請求されることもあるのです。

その他にも、飼い犬が他人に噛み付いて怪我をさせてしまったケースなどにも保険が適用できます。

日常生活を送るうえで是非とも準備しておきたい保険の一つです。

自動車保険や火災保険と一緒に加入している人も多いので、保険証券を確認してみてください。

Sho
自転車事故を起こしそうで怖いっす。

 

”第二分野(損害保険分野)”まとめ

  • 損害保険は入っておいたほうが良いものが多い
  • 火災保険・地震保険はカバー範囲が多い
  • 個人賠償責任保険は入っておくこと

第三分野の保険

最後は第三分野をご紹介します。

あまり聞いたことがない方も多いかもしれませんが、第三分野の保険というものがあります。

第三分野の保険とは、生命保険と損害保険の中間にあるような保険のことを指します。

ハッキリ言ってしまうと大多数の人にとって必要がない商品が多いですが…。
Sho
でもそんな商品でも阿部さんに紹介されると、加入したくなっちゃうなぁ。
。。。(無言)

医療保険

第三分野の代表的な保険が医療保険です。

医療保険は、病気やケガによる手術や入院にかかった費用に対して備える保険だと言えます

入院1日あたりで5,000円というように、定額で支払われるようなプランが多いです。

最近では、高額な最新治療にかかる費用をカバーするような特約なども販売されています。
Sho
これで先進医療受けたい放題っすね。

がん保険

がん保険は、がんにかかったときの治療費に対しての保障に特化した保険だと言えるでしょう。

最近、よくCMなどでも目にすることが多いのではないでしょうか?

がんは日本人の多くがかかる病気ですので、備えたいと思う人も多くいるでしょう。

がんと診断された時点で一時金がもらえたり、がんで通院した際にかかった費用などが定額で支給されたりする保険です。

Sho
がんは治療のために働けなくなり、金銭面が苦しくなるリスクもあるので、不安なら加入の検討もありかもですね。

ペット保険

第三分野の保険には、ペット保険もあります。

最近ではペットを飼う人も増え、ペット保険の契約件数は年々伸びています。

ペットの治療は思った以上に高額となるケースもあります。

もちろん、自分で払えるのであれば全く問題ありませんが、なかには難しい病気になってしまうケースもあり、継続的に多くの費用がかかることがあります。

こういった高額の出費をカバーするのがペット保険です

Sho
確かに大切なペットの命を守るためには必要な保険かも知れません。

 

”第三分野の保険”のまとめ

  • 第三分野の保険は大多数にはメリットがない
  • がん保険は日本が大きなマーケット
  • ペット保険は年々伸びている

まとめ

今回の記事では、保険の概要や保険の種類などを詳しく解説していきました。こんなことはもう知ってるよと思われた方もいるかもしれません。

しかし、保険を考えていくうえで基本的な知識をまず身につけておくことは非常に重要です。

繰り返しにはなりますが、保険は必要最低限のものに加入しておくことをオススメします

Sho
私ことShoも医療保険は都民○済の、月額数百円の最安プランに加入しています。

自分の人生を大きく揺るがしてしまうような大事故に備えて、今のうちからしっかりとリスクを分散させておきましょう。必要以上に未来のリスクを恐れる必要はありません。

備えるべきものにはしっかりと備えておく。これが保険の正しい考え方です。

まずは、自分が今どのような保険に入っていてどのようなリスクをカバーできているのかを整理してみましょう。

保障が重複してしまっていたり、カバーしきれていない部分があったりするかもしれません。

そういった重複をなくすことや、カバーがない部分は保険に加入するといったことを出発点に、保険について考えていきましょう!

また保険だけでなくお金全般の教養を高めたい方は、お金の基本をまとめたこちらの記事も合わせてお読み下さい。

>>【図解で解説】お金に一生苦労しないために、いま学ぶべきお金の基本【お金に困らない生き方とは?】

記事のまとめ

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  • 保険とはリスクを一人ではなくみんなで分かち合う仕組み
  • 日常生活上リスクは常にあり、最低限の保険には加入すべき
  • 多数の保険があるが、本当に必要なのはごく一部

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