- なんでお金を稼ぐ必要があるのだろう?
- お金っていっぱい持ってるほうがいいのかな?
- お金のトラブルって怖いなぁ。。
『お金』という言葉を考えた時に皆さんはあまり良いイメージを抱かないことが多いと感じたことはありませんか?
日本社会では『お金』に執着する価値観が良いものではないと考えられてきました。
教育からも直接的に敬遠されてきた内容であるとも感じます。
しかし、我々は『お金』に関わらない日はありません。
それにも関わらず『お金』に対してきちんとした理解をしている人が多くないのが現状です。
これは日本ではきちんとしたお金の教育ができていなかったことが一因だと言われています。
そのことを踏まえて、お金を専門に扱ってきた元金融マンの筆者が改めて『お金』に関して皆さんの疑問にお答えしていきます。
- お金とはなにか
- お金はなぜ必要なのか
- どうすれば経済的に自由になれるのか
- 一生お金に困らない生き方
結論:お金の基本は4つのステップで身に付ける
お金に不安な皆さんも、お金に無頓着な皆さんも、今回の記事で『お金の基本』をぜひ身に着けていただけると嬉しく思います。
お金の基礎は4つのステップで身につきます。
- お金とは何かを理解する
- お金がなぜ必要か本質的な意義を理解する
- お金を理解して、経済的に自由になる手段を得る
- お金の専門家との付き合い方を知る
この4つのステップを経て、実際に自ら行動できるようになることで、お金を数字や表面上のものとしてではなく、本質的に理解できるようになるのです。
お金に対して考えることが漠然と『良くない』こととして日本では捉えられていますが、資本主義経済をとっている日本では『お金』に対して知識がないことは、非常に危ないことです。
資本主義では『お金がルール』と言っても過言ではありません。
ルールを知らずして賢く生きていくことは難しいので、本日身に付けてしまいましょう。
- お金とはなにかを知る
- なぜお金が必要か知る
- どうすれば経済的に自由になれるか知る
- お金の専門家との付き合い方を知る
STEP1:お金とは何かを知る
皆さんは『お金』に対してどんなイメージを抱いていますか?
よくあるお金のイメージ
- お金に執着するのは良くない
- お金儲けは良くない
- 節約するのが良い
- お金持ちは悪いことをしている
皆さんが抱いている「お金」のイメージは多岐に渡ると思います。
違う質問の仕方をすると、皆さんは『お金とはなにか』を知っていますか?
ここでは、『お金とは何か』を問いかけるために、一般的なお金な基本的な概念について説明します。
物々交換の仲立ちから、なくてはならない大切な存在へ
日本では「お金を儲けることは悪」、「お金に固執するのは良くないこと」という風潮がある中、お金に執着している人が多いように思えます。
お金はそもそも価値を一定化する「数字」でしかありません。
このようなお金の誤った認識を考えるために、まずはお金の起源から考えてみたいと思います。
あらゆる商品やサービスの価値を同一の価値で表現することができる機能を持つことが『お金の意味』でありますが、本来は『物々交換の手段』として使われていました。
遡ること狩猟最終時代になりますが、当時彼らは、自らの得意分野の食料を他人の不得意分野の食料(他者の得意分野の食料)と交換していましたが、食料と生鮮度の問題点などから、同一の価値を保証されるモノを媒介としてお金が利用されるようになったことが起源と言われています。
また、将来に備えて価値がほとんど変わらず、半永久的に利用できる点や政府が発行するという信頼性から昨今では普及していき、今ではあらゆるものを手に入れるために、生活上欠かせない存在となっております。
お金の価値とはそのように、何か欲しい時に手に入れることができる「購買力」にあり、人々は自らの生活上で必要なモノ・サービスを購入するために、労働という対価を払い、お金を手にしているのです。
その指標が数字です。あくまで本質的なお金の数字の価値に関しては、物々交換での購買力を示すものにすぎないのです。
社会を動かす血液となるお金
現代ではその購買力ゆえに、お金の本来持つ機能以前にお金の大小である『数字』に執着するようになってしまいました。
そしてお金の表面上の数字を意識しているばかりではお金に関する概念を理解することはできません。
例えば数十年前の日本では、自動販売機のペットボトルは140円ほどで買えましたが、現在は平均でも150円から160円まで値上がりしております。140円持っている人は昔は買うことができたのに、現在は買うことができません。
これは身近なところの例ですが、表面上の物価(モノの価格)は上昇したのに、過去に比べお金をたくさん手に入れることができたでしょうか。
だいたいの人が首を縦に振ることができません。モノの価格が上昇しているのにもかかわらず、取得したお金は実感として増えていない、生活の質は向上していないということになります。
つまりお金の表面上の数字を追っても、お金という概念について考え違いが起こってしまうのです。
更にマクロな視点でお金を考えていきましょう。昨今お金は社会で重要な機能を果たすようになりました。
社会全体を人間に例えるならば、お金は「血液」となり、血液が必要な栄養分を身体中のあらゆる部位や末端まで運ぶように、世界中の必要なモノ・サービスを必要なところに供給する役割を担っています。
お金の流れを想像すると、会社員は、企業から給与を受け取る瞬間を想像するかもしれませんし、主婦であれば、スーパーマーケットで買い物をする際にレジでお金を支払う場面を想像し、子供であれば、デパートに並んでいる欲しいゲームセットを購入する際に必要となるお金を想像するかもしれません。
本来のお金の流れに関しては以下の想定ができます。
2.そのお金をもとに、モノ・サービスを消費者に提供するための必要品を購入する
3.労働者に給与を支払う
4.給料をもらった人が、色々な欲しいモノ・サービスを購入する
また3.4の場面の過程で国が税金を企業・人から集めます。集めたお金で行政サービスを提供します。
このように企業・家族・行政の流れでお金が作成されて、私たちがより良い生活を行うためのいわば潤滑油となっております。この連鎖の中で、「3.労働者に給与を支払う」が減少してしまう、「4.給料をもらった人が、色々な欲しいモノ・サービスを購入する」で物価が高騰していしまうと、外部要因から生活水準は低下してしまいます。
また国税金等の負担増大に伴っても、同様です。
このように、外部要因等で変化してしまうのでシンプルに表面上のお金の数字を確認するだけでは、本質的な価値はわからないのです。
お金の4つの機能について
それでは翻って、個人がお金を手にした際の使用用途について考えてみましょう。
お金を手に入れた際にどのような行動を取るか考えた時に主に4つの機能が存在します。
それは『お金を稼ぐ』、『お金を使う』、『お金を貯める』、『お金を増やす』ことです。
基本的な会社員は、企業に勤め、労働という対価から給与を報酬として受け取り、受け取ったお金から、必要な生活物資を購入します。そして、余った金額に関しては銀行口座に貯金します。
そして、貯金したお金等に直接付与される銀行の預金金利や、余剰資金を将来的な資産形成に備えて、投資などを行い、お金を増やします。
このようにお金といっても、使用方法や手段に関しては4通り存在することになります。
"お金とはなにか" まとめ
- お金の歴史は物々交換の媒体
- お金は社会を動かす血液
- お金は4つの機能(稼ぐ、使う、貯める、増やす)がある
STEP2:なぜお金が必要かを理解する
『お金』の起源、『お金』の役割、『お金』の機能についてお伝えしてきました。
ここで皆さんも頭に疑問が出てくる頃ではないでしょうか。
その疑問にお答えするために、お金があるとなにが良いのかを知る必要があります。
結論から言うと、お金を手に入れることで、暮らしが豊かとなりえるものです。ここではお金があることで可能となり得ることについて、主に3つの要素から説明します。
求める水準の生活を行うため
皆さんの生活水準は社会人になってから良くなりましたか?それとも悪化しましたか?
生活水準が一定の水準を超えることをここでは「経済的に自由な状態」とします。
経済的に自由な状態については、主に3つの最低限の条件が存在すると考えられます。
それは「食うに困らない最低ラインの把握」、「自分の望むものが不自由なく手に入る」、あるいは「自分の周囲を幸せにできる状態」です。
それぞれがどの価値観に属していて、この水準に到達するためにお金が必要となってきます。また実は最低限の生活を維持するためであれば、この3つの要素のうち「食うに困らない最低ラインの把握」を考えて、自らの生活水準を見直す方法で可能となり得るケースがほとんどです。
日本社会では年功序列制であり、勤続年数に準じて、給与が上昇する傾向が強いです。そのため、社会人歴が長くなればなるほど、生活水準を知らないうちに引き上げてしまっているケースが多いのです。
ここで今一度原点に振り返し、自分の生活を見つめ直すことで、最低限の生活を見直すことが可能です。また求める生活水準に関しては、個人によって価値観が違うので、自分がどの価値観に属しているかを把握して、目標を策定した後に実際に行動を移すことが大切です。
人生の選択肢が増えるから
お金が必要な理由として、『選択肢が増える』ということがあります。
例えば、朝起きた時、皆さんは最初に何をするのでしょうか。
顔を洗いますか、歯磨きをしますか、洗濯機を回しますか、スマートフォンを見ますか、朝食の支度をしますか。
このように、人生は日常のあらゆる場面をで選択と連続です。例えば、10万円のPCを購入したい時に、お金を1000万円持っていれば、買うことができますが、1万円も持っていない人が、10万円のPCをどれだけ欲しいと考えても、手に入れることができません。
人生の重要な選択肢の場面でも同様です。結婚・就職・住宅購入等、あらゆるう人生の重要な局面にも『お金』は必要となってきます。
残念ながら資本主義経済では、選択肢は『お金』の有無によって決まると言えます。
お金がなければ選択ができない。お金がなければ選択肢を作ることすら不可能になってしまうのです。
複数の候補の中から自分に適ったものを比較しながら選択できるようになるためにも、お金が必要になってきます。
幸せに近づくから
お金を手に入れることで選択肢が増え、最終的には幸せになることができます。人生の豊かさは、選択肢を多く持てることがひとつの要素になり得ます。
お金はヒト・モノ・カネなどあらゆる局面で必要となります。また一方でお金で買えないものもあります。
例えば、以下のようなモノです。
2、心身の健康状態
3、自分の価値観
4、与えたれた時間・残された時間
これらは、お金で直接的に買うことできません。
しかし、これらを『維持、存続、更新』する際にお金を使うことでより幸せになることができます。
例えば、家族が病気で入院してしまい、手術では多額の費用が必要になる状態でした。ここで、お金をもっていなければ、手術を医者に依頼することすら不可能になります。
また、普段の料理や食事生活に関しても、身体の健康に良いものを選択しようと少し高い健康食品を購入することで心身を健康に保つことができます。
そして、自宅から目的地まで行く際にも、徒歩で時間がかかる経路でも、タクシーでお金を払って利用すればすぐに到着できるので、歩く所用時間から、タクシー移動時間を差し引いた時間をお金を支払い購入したことになります。
このように副次的ではありますが、お金で直接買えないものだとしても、副次的にお金を用いることで、幸福度を高めることができるようになるのです。
"なぜお金が必要か" まとめ
- 求める生活をするため
- 人生の選択肢が増える
- お金は幸せを呼ぶ
STEP3:経済的に自由になる方法を知る
ここまでで、お金の基本的な概念を理解していただけたかと思います。
その上で、なぜお金が必要かという観点からお金の必要性を考える土台ができたかと思います。
経済的に自由な状態を獲得するには、実際になにを検討していけば良いか、思考法について説明しながら、実際に行動する重要性について改めて解説していきます。
- お金に関する知識の取得
- 経済的自由のレベル感の検討
- 仮説を持った行動
お金に関する知識の取得
先ほど前途した内容から、お金の価値に関しては、決して数字だけで算出することが難しいと言えます。
なぜなら外部の要因で『お金の価値』は絶え間なく変化しているからです。外部の要因の変動に伴って、『お金の価値』がどのように変化するか知識を取得する必要があります。
つまり、物価が上昇する世の中で、何もせずに銀行預金に20年間1000万円を預けてしまうと、『実質的な価値』は半減してしまうということです。
この例では物価の上昇に伴いお金の価値が低下することでしたが、さまざまな要因からお金の価値は変化するので、基本的な変化内容かつ影響度合いを総合的に知識として取得していく必要があります。
経済的自由のレベル感の検討
経済的に自由な状態を目指す際は、自己の経済的な水準が『どこを目標としているか』を明確にしていかなければいけません。
例えば、必要最低限の生活ができれば良い人が、たくさんの時間を費やし余剰資金を手にしたところで、幸福度の上昇幅に関しては限定的になります。
お金を稼ぐよりは、お金を使って、自らが望むモノや時間を購入した方が幸福度は高くなるかもしれません。
つまり、自らの経済的自由の標準がどこを目指していて、その目標に向かって必要金額はいくらくらいになるのかを、検討した後に、その必要金額に向かって到達となり得る手段を検討することが大切になってきます。
仮説を持った行動
このように、お金に関する知識を取得して、自らが理想とする経済水準を策定した後に、『実際に行動に移すこと』が最も大切になります。
また、知識の取得に関して、不明点などがある際に、お金に関する専門家に相談することも一つの手段としてあります。専門家との付き合い方に関しては後ほど詳細を説明します。
経済的自由に関しては、一度決定した水準で一生生活するわけではありません。また生活水準に関しては自分で設定したものの、実際に生活すると、自分は異なったタイプであったなど、新たな発見も生まれるものです。
つまりここで大切なのは、確定していなくても、仮に自分の水準を設定して実際に行動してみることが大切であります。違っていれば、日常生活の中で水準を調整していけば良いのです。
"どうすれば経済的に自由になれるか" まとめ
- お金に関する知識を身につける
- 経済的に自由な3つの状態を知る
- 仮設を持って行動してみる
STEP4:お金の専門家との付き合い方を知る
お金の知識を得て、実際に行動に出る際に、お金に関しての専門家が相談に乗ってくれると、時に心強いと感じますよね。
残念ながら『お金の専門家』を付き合う際は注意すべきことがあります。
ここでは、具体的にどのような専門家を選定するべきか、また心がけていた方が良いことはあるのかを説明します。
上手な付き合い方とは
お金の専門家は皆さんからサービスを利用して頂いたり、商品を購入することで自身のビジネスが成り立っていると構図があります。
見方を変えるとあくまで皆さんは『お金を支払ってくれるお客さん』です。
筆者のおすすめの”お金の専門家”との付き合いは、皆さんがサービスや商品を購入してもお金が生まれない人と付き合うことです。
お金の専門家と聞くと、銀行や保険、証券会社等の金融機関を想定する人が多いかと思います。
しかし、金融機関に直接相談に行くことはあまりお勧めできません。
なぜならば、金融機関は、金融商品を”販売する”ことで利益を得ることができる、つまり相談者と金融機関には利害関係が存在します。
中には、とても親身に相談に乗ってもらったり、丁寧に対応してくれる担当員もいるかと思います。しかし、仮に相談者が失敗してしまったとしても、損失を被るわけではないです。
つまり、利害関係のない金融知識に精通した人に相談するべきです。お金の管理に関しては自己責任で行う。
かつ、誰かに委ねることも行わない。そのためにお金に関する知識は必要になってくるのです。
そして、責任転換ができないような利害関係のない人たち(親族、家族、友人等)に相談することをおすすめします。
また金融機関の一つである銀行と上手に付き合うために、具体的な銀行の活用法をまとめたこちらの記事も参考にしてみて下さい。
>>今後の銀行の上手な付き合い方を学ぶ。意外と知らない銀行の歴史と未来
お金の世界に絶対は存在しない
お金の世界の中で、絶対という言葉は存在しません。
- 〇〇すれば絶対大丈夫!
- 必ず△△します!
- これで100%保障できます!
このような謳い文句が世の中には溢れています。
『絶対』や『必ず』といった言葉を信用したくなる気持ちはわかりますが、お金の世界では信用できません。
具体的には、「これを購入すれば儲かる」などの耳寄りな話は信じてはいけません。その場の衝動でつい話に乗ってしまうこともないようにこのことは肝に銘じておかなければいけません。
なぜなら、絶対もうかるような話があったとしたら、私たちが耳にするよりも、はるか前にもっと富豪な人等が実際に実践していて、富を搾取しているはずです。
また全員が100%儲けるような話が仮にあったとしたら、世の中にお金が氾濫して同一尺度としてのお金の機能が成り立たなくなります。
もしあるとすれば、あなたを利用して儲けようとする企みであり、儲け話ではなく騙し話です。
お金を扱う際には常にリスクが伴います。
このリスクを許容した上でうまくお金と付き合ったいかなければいけません。
"お金の専門家との付き合い方" まとめ
- お金の専門家は皆さんと利害関係にあることを忘れない
- お金のことは信用できる人にする
- お金の世界に”絶対”は存在しない
一生お金に困らない生き方
格差社会が広まり、お金持ちはお金持ちであり、貧乏人は貧乏人として貧富の差は拡大していこうとしています。
一度富を持った人たちは、どんどん生活を豊かにしていきます。
一度社会から脱落してしまうと、這い上がるのが難しい世の中になっています。
そのような社会の変遷の中で、私たちは『お金に困らない生き方』をするためには、具体的にどのような手段を講じれば良いのでしょうか。
筆者からのご提案は3つになります。
- お金の知識を身につける
- 投資を行う
- 人生の目的を定める
お金の知識を身に付ける
ひと昔前までは、一流企業に勤めれば、給料、年金、税金のことは国や会社が管理してくれました。
何よりも大事だったのは、いい大学に入り、いい会社に就職することでした。
しかし、時代は代わり一流企業であっても、あっという間に業績が悪く傾ければ、従業員の面倒を見れる会社も倒れていく時代となりました。
その中で個人レベルのお金の勉強は非常に大切です。お金の知識を身につければ、自分が貧乏になるリスクを減らすことができ、裕福な生活ができる可能性を広げてもらえるものです。
そして裕福な人たちが生活をするために作り上げられた制度のもとで私たちは生活をするのですから、当然労働者として時間を搾取されてばかりであると、ふとしたきっかけで富を失ってしまうことだってあるのです。
資本主義では『お金がルール』です。
ルールを知らずして『お金に困らない生き方』をすることはできません。
税金、年金、保険制度、医療システム、給与システムなど周りで考えられるお金の知識が必要となる局面はたくさんあります。
このような基礎的な知識をある程度身につけて、さらに必要であれば、労働以外の手段でお金を増やす選択肢を検討することが大切です。(以下で詳細を説明します)
投資をする
お金の機能では主に4つの要素があることを説明しました(お金を使う、稼ぐ、貯める、増やす)。
ここでは実際にお金の増やし方の一つとして、有効である手段の「投資」について説明します。
詳しくはこちらで解説しています。
投資とは言葉の通り、自らの資産を、何らかのリターンを期待して投ずることを指します。本来、日本社会では投資よりも貯蓄が主流でした。
背景として、日本は旧来高度経済成長で景気が良く、銀行に預けておけば、リスクをとることなく資産が着実に増えていったからです。
一方で投資に関してのイメージは株式投資のイメージが主流であり、投資をすると損をするといったマイナスのイメージが伴うこともあり敬遠されてきておりました。
具体的には、日本は金融資産の全体に占める半分が預金です。しかしアメリカでは全体の金融資産に占める預金の割合は10数%しかなく、株式や投資信託の資産に関しては30%以上に及びます。
全体のポートフォリオを比較しても、日本とアメリカでは投資に対する価値観が異なってきます。
そして過去50年間の各国の主要指数を比較すると、日本の日経平均は10倍程度の上昇率ですが、アメリカは35倍以上のパフォーマンスを遂げています。
人間の寿命を考慮すると、現実問題厳しい話ですが、仮にアメリカの株式を50年前に1000万円保有していたとしたら、現在は3億5000万円まで資産が増大している計算となっています。
このように資産を増やす上昇率に関しても銘柄をしっかりと選定すれば、大きく資産を増大させることができるのです。
人生の目的を見失わない
お金の機能として選択肢が増大することを伝えましたが、あくまでお金は『何かを実現するための手段』です。
お金を稼ぐために、『人生の時間』を費やすことにならないように心がけてください。
お金が一定以上あると幸せな生活を送ることが可能です。
ですが、お金を目的にしてお金稼ぎにすべての時間を費やしても、残るものは『お金だけ』です。
皆さんにとって大事なものはなんでしょうか?
それらを叶えるため、実現するために『お金』はあります。
そのためには、自分の経済水準の見直し、かつ将来の目標設計を明確にすること、かつお金に関する知識を身につけ、周囲に騙されないような知見を持つこと大切です。
人生の目的はお金ではなく、その目的を実行するためにお金を稼いでください。
また、それでは必要とするお金が不足する際は、長期的な視点を持って、他の手段を検討したり、経済水準を見直してください。人生の目的のためにお金を手に入れる意識を徹底してください。
"一生お金に困らない生き方" まとめ
- お金の知識を身に付け、自分の身は自分で守る
- 投資はお金に困らない生活を送るための切符
- 人生の目的はお金だけではない
お金の基本のまとめ
お金に関して大事なことは知識を身につけ、判断基準をもちつつ、自分で行動に移すことです。
その中で、個人がお金について考える際に留意する点を説明しました。お金に関する知識を身につけて、分からないことがあれば、利害関係のない知識人に相談しすることも大切です。
また自分でお金に関する判断基準を持つ際は自分の人生の目的から逆算して計算することが大切です。かつ行動する際にも、お金を稼ぐ手段は労働だけではなく、多岐に渡ります。
それぞれの利点を活かしながらうまく併用することも手段としては有効です。最終的には自らのゴールに向かって着実に行動するための一助になればと思います。
記事のまとめ
ここ画像自動入力
- お金とは何かを理解する
- お金がなぜ必要か本質的な意義を理解する
- お金を理解して、経済的に自由になる手段を得る
- 自身の判断基準を持ちながら、行動する