- 「価値観の合う人と結婚したい」
- 「結婚後もキャリアアップしていきたい」
- 「プライベートでも色々挑戦していきたい」
キャリアウーマンにとって、結婚して生涯をともにする可能性のあるパートナー選びは、『人生の歩み方』を選択することとも言えます。
パートナーと決める結婚は、キャリアそのものに影響を及ぼす重大なライフイベントです。
だからこそ、今パートナーがいる人でも、「今の彼とこのまま結婚していいのか」「もしかするともっと良いひとがいるのではないか」と、結婚に踏み出せない人も多いかと思います。
キャリアウーマンがパートナーを選ぶときは、自分の価値観をしっかりと理解した上で、行動に移す必要があります。
結婚をする/しないも皆さんの選択です。
どんな人をパートナーとして選ぶかも皆さんの選択です。
ここではそんな「キャリアウーマンの戦略的なパートナー選び」についてご紹介したいと思います。
※今回の記事では、結婚を見据えたパートナー選びにフォーカスをあてます。
- 思い描くライフプランでの「譲れない点」・「妥協点」を自分自身が理解する
- 理想のパートナーと、そのパートナーの働き方
- パートナーの転勤の有無(国外転勤含む)に伴う、子育てや住宅購入のタイミング
- 夫婦1対1の人間関係に留まらない、「家族」という付き合い
- 理想のパートナーに出会うためにオススメの方法
【結論】パートナー選びは人生の選択と同じ(重要な7つポイントを意識)
皆さんはどんな人生を歩みたいですか?
近年は結婚や女性のキャリアに対するイメージも変わりました。
女性はクリスマスケーキと同じだ!なんて言われることもありましたが、この時代にそんなことを言ってしまったら吊るし上げられるでしょう。
結婚することは当たり前ではなく、「結婚」は一つの選択肢と言える時代になりつつあります。
皆さんの人生において、結婚する選択肢をとるのも一つですし、結婚しない選択肢をとるのもアリな時代です。
結婚する/しないに関わらず、一緒に生活を選ぶパートナー選びは非常に重要です。
それにも関わらず戦略的にパートナー選びをしていない人が多いように感じます。
自分の求めている『パートナーの像』をよく理解した上でパートナーを選ぶことが、パートナー選びを円滑に進め、後悔しないためにとても重要なのです。
今回の記事では、結婚を見据えたパートナー選びにフォーカスをあてます。
結婚はパートナーと築いていく新しい生活のスタートです。そこから長い人生が待っています。
今まで多くのキャリアウーマンの結婚を見てきた筆者から皆様にパートナー選びで大事な7つのポイントをお伝えします。
パートナー選びにおいて大事なのは次の7つのポイント
- 譲れない点と妥協点を決めて結婚後のキャリアを考える
- 自分自身の譲れない点を理解する
- 理想のパートナーと、パートナーの働き方
- パートナーの転勤・住宅問題について
- パートナーの家(実家・親戚)問題
- パートナーとのお財布
- パートナーの探し方
【ポイント1】譲れない点と妥協点を決めて結婚後のキャリアを考える
結婚を考える際は、パートナーを考える前に、自分自身が今後どのような人生・どのようなキャリアを築いていきたいかを具体的にしていくことが重要です。
皆さんの人生は皆さんが選択していきます。周りの人が決めるものではありません。
仕事だけではなく、プライベートも含めたライフプランを考えていきましょう。
すべてのキャリアウーマンにとっての正解はない。
キャリアウーマンの方々にとって、『みんなの正解は、あなたの正解』とは限りません。
あなたはどんな人生を歩みたいですか?
あなたの人生の中で、どんなキャリアや生活を歩みたいですか?
- 今の仕事でパフォーマンスを上げて、役職を上げていきたい。
- 他の部署に異動して、社内でキャリアを積んでいきたい。
- 転職して新しいことにチャレンジしたい。
- 独立して仕事をしていきたい。
キャリア一つを考えても、さまざまなパターンがあります。
これに働く場所を掛け合わせるとキャリアの可能性は無限大にあります。
プライベートも、
- 週末は仲間とホームパーティーを楽しみたい
- パートナーとアウトドアをしたい
- 地域の活動に参加したい
- 新たな分野を学びたい
など、その人によって興味は様々です。
他人が羨む生活をすることより、自分自身が満足度の高い生活をすることが、何より重要なのです。
様々な選択肢の中から、自分自身が満足できるライフプランを理解・選択し、カスタマイズしていける人になることができれば、後悔しないキャリアプランを築いていけるのです。
自分自身の譲れない点・妥協点を自分自身が理解することが大事
では自分自身が満足できるライフプランを理解するには、どうしたら良いのでしょうか。
まずは自分自身の「譲れない点」を知り、そこから妥協点を見つけていきます。
妥協点が分かっていれば、それ以下のものは選択肢から外すことができますし、それ以上のものを選択した際の、自分自身の満足度を予め把握することが出来ます。
『自分自身を知ること』が、まず何より重要なのです。
結婚後のキャリアに後悔しない為の「キャリアウーマンのパートナー選び」の心得を知る
パートナーを選ぶ際にも、同じことが言えます。
パートナー選びは、世の中で一番素敵な人を探すのではなく、今から自分が歩みたい道に一番合う人を見つけるという考えもできます。
自分自身を理解せずに、ただ闇雲に探していても、パートナー選びは難航します。
もしとても良い人に巡り合っていたとしても「本当に今の彼でいいのか」といった葛藤が生まれます。
よく『運命の人』という言葉を聞きますが、自分で切り開いた、その先にしか運命の人はいないかもしれません。
"【ポイント1】譲れない点と妥協点を決めて結婚後のキャリアを考える" まとめ
- すべてのキャリアウーマンにとっての正解はないことを知る
- 自分自身の譲れない点・妥協点を理解することが大事
- 結婚後のキャリアに後悔しない為の「パートナー」を選ぶ
【ポイント2】自分自身の譲れない点を理解する
では具体的に、自分自身はどのような点に拘りがあり、どのようなことが譲れないと思っていて、妥協点はどこにあるのでしょうか。
自分自身を理解することは思っている以上に難しいことです。
キャリアウーマンにおすすめの3つの切り口をご紹介します。
切り口1:毎月の自分自身にかかる必要経費を見積もる
1点目は、ずばり、“必要経費”です。
お金がなくても幸せな生活を送ることはできますが、お金に不安があると、常に何か不安を感じてしまい、幸せな生活を送ることができません。
では具体的にいくらあれば満足できるのか、自分の基準を見積もっておきましょう。
多ければ多いことに越したことはありませんが、自分自身の妥協点を知るためには、具体的な金額を見積もる必要があります。
それぞれ金額とその理由を書き出していきます。
- 食費 ●●万円(理由:週の半分はデリバリーや外食、食材はオーガニック、お取り寄せ食材、等)
- 衣服・美容 ●●万円(理由:毎シーズン▲▲の服を購入、▲▲のコスメ、美容院、まつエクの頻度)
- 住居費 ●●万円(理由:▲▲駅まで30分以内の、15階以上の50平米以上のマンション)
貯蓄・マネープランについては、自分自身が月に●●万円あれば不安ではないという最低ラインは決めておきましょう。
具体的な項目があがったら、その中で絶対に譲れないポイントと、これはなくてもいいなと思うポイントを分けて、優先順位をつけていきましょう。
そうすると、自分の必要経費が月にいくらで、バッファがどの程度あるかが具体的にわかります。
もし、結婚しても今の仕事を続ける場合、パートナーの収入はあまり気にならないかもしれません。
しかしながら、子育て期間中に仕事をセーブしたいと思った時、転勤や転居、転職など、自身の収入が減るタイミングがある可能性を考えると、パートナーの収入は2人分の“必要経費”をカバーする必要があります。
後から「こんなはずじゃなかった」とならない為に、“必要経費”はとても重要なのです。
切り口2:パートナーのここは直してほしいという点をまとめる
十分なお金があればそれで幸せなのか、と言ったらそうでもありません。
パートナーを選ぶとき、最低限のお金と共に大事になってくるのが、『価値観』です。
よく、お金の価値観があっていることが大事と言われていますが、単純に同じような金銭感覚の人はみな価値観があっている、というわけではありません。
同じようなものに価値を感じる人と相性が良いと思う人もいれば、自分の支出に対して何も言わないのであればよいと思う人もいますし、お金ではない価値観を教えてくれるようなパートナーが良い!と思う人もいます。
ここで大事なのは、どの価値観が合っていればよいのか、パートナーに対して「自分自身が譲れない点」はどこなのかを把握することです。
これを知るためには、過去のパートナーの“ここは直してほしいと思った点”をあげることがおすすめです。
具体的には、過去のパートナーを思い出して、「この人と合わないな」と思った出来事や「言われて嫌だったこと」を書き出します。
(私服の趣味が合わない、何でも高いと言う、掃除をしない、出世欲がない、家族を大事にしない等)
その中で、自分自身がどうしても譲れないポイントを2つ選びます。
その2つさえクリアできれば、最低限OKというラインを自分で決めるのです。
ただし、そのポイントがクリアできていないからといって、そのパートナーがダメということではありません。
「そのポイントを変えることが出来るか?」を話し合ってみて、パートナーが変わってくれるのであれば、問題ありません。
服の趣味が合わないことがストレスとなる人なら、私服が好みでなくても、変えてくれるのならOKです。
逆にパートナーが「絶対このスタイルは変えることはできない!」というなら、パートナーとして選ぶと後ほど後悔するリスクが高いということです。
切り口3:今、5年後、10年後の理想のライフスタイルを想像する
次に、将来自分がどのような生活を送っていたいかを具体的に想像してみます。
「5年後」、「10年後」の2つに絞ると考えやすいのでおすすめです。
ポイントは、現在どのような状況か、項目ごとに記載してみること、その上で「5年後」「10年後」はどう変わっていたいかを考えることです。
<現在>
- キャリア:大手企業のマーケティング部 スタッフ
- 住まい:都内1LDKマンション(賃貸、築5年、30平米、会社まで30分)
- 暮らし(平日):同僚とランチ、夕食は1人で自宅 週に2回ジム通い
- 暮らし(休日):毎週友人と外食、連休は友人と旅行
<5年後>
- キャリア:大手企業のマーケティング部 係長を経て、経営戦略部へ異動
- 住まい:都内2LDKマンション(持ち家、45平米、会社まで30分)
- 暮らし(平日):週の半分は在宅・コワーキングスペース、社外知人とランチ、夕食は自宅でパートナーと
- 暮らし(休日):毎週友人と外食、連休は友人と旅行
<10年後>
- キャリア:育休を経て、大手企業の経営戦略部 係長、課長昇進を目指す
- 住まい:都内2LDKマンション(持ち家、45平米、会社まで30分)、ローン完済済み
- 暮らし(平日):週4で在宅勤務、夕食はデリバリーも活用
- 暮らし(休日):家族で外食、家事の外注サービスも活用。連休は家族で旅行
上記のように具体的に想像が出来たら、その中で自分が譲れない点は何か考えてみましょう。
「絶対キャリアは諦めない!」という人もいますし、「キャリアは叶わなくても、絶対都内からは出たくない!」という人もいるでしょう。
逆に「暮らしさえ叶えられれば、地方に移住して、別のキャリアを歩んでいても良い」という人もいるかと思います。
「優先順位なんて付けられない、全部!」という人も良いと思います。
自分の優先順位について考えてみると、頭がとても整理され、進むべき道が見えてきます。
では、その思い描いたライフプランに、今のパートナーはいるでしょうか?
具体的にパートナーとキャリアプラン、ライフプランを話し、一緒にいるべきかどうか、見極めていきましょう。
具体的に話すことで、お互いの認識のずれが分かり、また話し合うことで認識をすり合わせすることができます。
結婚するかどうかではなく、パートナーとしてふさわしいかどうか、という観点でよく見極めましょう。
また、パートナーを探しているという人は、これからパートナーを選ぶ際に、ポイントを絞っていくことができるようになるでしょう。
ライフプランを実現させるために、おすすめの自己投資をまとめたこちらの記事も参考にして、効果的な自己投資を進めて下さい。
>>30代におすすめの自己投資5選。充実した人生を送りたい人へ
”【ポイント2】自分自身の譲れない点を理解する”まとめ
- 自分自身にかかる必要経費を見積もる
- パートナーについて譲れない点を2つに絞る
- 今、5年後、10年後の理想のライフスタイルを想像する
【ポイント3】理想のパートナーと、パートナーの働き方
では具体的にどのような働き方をするパートナーを選べば良いのでしょうか?
自身のキャリアプランや趣味、ライフスタイルなどに合わせて、理想のパートナーと、そのパートナーの働き方を考えていきましょう。
思考の整理のために、自身の志向別にどんなパートナー像がありなのか職業観点でまとめています。
パートナー像1:仕事がライフワーク!なら、転職・独立志向の会社員か個人事業主がおすすめ
24時間、プライベートも仕事につなげて、常にキャリアアップしていきたいと思っている人には、スタートアップの会社や大手でもキャリアアップの転職者が多い会社、そして既に独立している個人事業主がおすすめです。
常にスキルアップし、周りにもアクティブな友人が多く、時に趣味さえも仕事にしてしまうような、バイタリティに溢れるパートナーといることで、とても刺激をもらえるでしょう。
メリットとしては、お互いに成長していけること、2人で居ても常に生産性のある会話ができるので、職種が違ってもパートナーから気づきや学びがあります。
ただ、気付けばプライベートも仕事になっていて、その線引きが曖昧になってしまうことや、常にアグレッシブで行動派のパートナーなので、自宅でゆっくりするという概念が無い、クリスマスなどのイベントも仕事、という人が多いのがデメリットでもあります。
パートナー像2:仕事はほどほど、プライベート充実!なら、福利厚生◎な会社員がおすすめ
転職などは考えておらず、あくまで会社の中でキャリアを積んでいきたい、有給はしっかり取って、旅行などリフレッシュしたいと思っている人には、福利厚生◎な会社員がおすすめです。
同じ価値観を持つ会社員をパートナーに選ぶことで、長期休暇を一緒に取得して、旅行に行ったり、記念日に休暇を取ってデートしたり、福利厚生を有効利用しながら心地よい暮らしが出来るでしょう。
会社員の場合、その身分が安定している分、キャリアプランがしっかりしているかは確認しておく必要があります。
大手だから安心と思っていると、何かあった場合に何も出来ない、つぶしが利かない、「ただの人」になってしまう可能性があるので要注意です。
パートナー像3:私が稼ぐから、家のことは任せた!なら、公務員という手も◎
常にキャリアアップしたい、子供も2人以上ほしい、家庭も大事にしたい!と思っている人は、公務員もおすすめです。
病気やケガで長期仕事が出来なくなっても、その間の収入が途絶えることはありません。
個人事業主と違う点は、やはり『安定収入』。
また、パートナーに安定した収入があることが安心感にもつながり、自分自身がよりアグレッシブに仕事をすることもできます。
安心感という点では会社員とも同じですが、子供が生まれた際に、パートナーも仕事をセーブし、育児休暇を長期取得すると、会社員の場合はキャリアアップがその間ストップしてしまいますが、公務員であれば、昇進試験に受かればその点OKなので、気兼ねなくお休みすることもできます。
公務員のパートナーを選ぶ際のポイントは、公務員の仕事も理解し、パートナーを尊敬できるかという点です。
そこがクリア出来なければ、パートナーとして選ぶことはやめましょう。
”【ポイント3】理想のパートナーと、パートナーの働き方”まとめ
- 仕事がライフワーク!なら、転職・独立志向の会社員か個人事業主
- 仕事はほどほど、プライベート充実!なら、福利厚生◎な会社員
- 私が稼ぐから、家のことは任せた!なら、公務員
【ポイント4】パートナーの転勤・住宅問題について
次に、パートナーの転勤や移住の可能性について考えてみましょう。
自分自身のキャリアがどうなるか、子供を生む場合のタイミングはどうなるのか、事前にシミュレーションしてみることで、自分にとって向き不向きもシミュレーションしておきましょう。
やること1:海外転勤の可能性。国と、期間をシミュレーションする
キャリアプランを考える上で、一番影響が大きいのが『海外転勤の有無』です。
会社の規模に関わらず、転勤の可能性はありますし、転勤先の国やその期間も様々です。
まずはパートナーが海外転勤を希望しているのか、可能性は何パーセント程度か、どの国に行く可能性があるのか、事前に話を聞いておきましょう。
この記事を読んでいる人の多くが、海外で生活する程度の英語力については問題ないと思うので、一緒についていくことに不安はないと思います。
ただし、キャリアプランはその期間によって考える必要があるので要注意です。
- アメリカやヨーロッパで期間が1~2年と短いのであれば、単身で行ってもらう。長期休暇に会いに行く。仕事はそのまま続ける。
- 台湾、韓国であれば期間に関わらず一緒に行く。仕事はリモートで続け、2週間に1度帰国する。
など、可能性のある国と期間によって、まとめてみることをお勧めします。
国・地域 | 期間 | キャリアプラン |
アメリカ・ヨーロッパ | 1~2年 | 単身で行ってもらい、仕事は続け、長期休暇に会いに行く |
台湾・韓国 | 1年~5年 | 一緒に行き、リモートで仕事を続ける |
中南米 | 2年~5年 | 一緒に行き、仕事は辞め、現地で興味のあることを始める |
海外転勤があるのは、パートナーだけではありません。
自分自身もキャリアを考える上で、海外転勤はしたいのか、するならその場合パートナーはどうするのか、逆のパターンも考えてみましょう。
やること2:出産のタイミング、子育ての環境を考える
次に考えるのが、『出産のタイミング』です。
子供が欲しいと思っている人は、この問題を避けては通れません。
特に自分自身が海外赴任をしたい、パートナーに海外転勤がある場合には、そのタイミングはとても重要です。海外で出産する場合には、自分の体調のことを伝えられるだけの英語力が必要です。
また、出産は日本で、その後赴任先に合流する場合でも、子供の病院や、教育など、理解できる・伝えられるだけの外国語の知識が必要ですし、生活面での安全や子供の性格など、様々なことを考える必要があります。
国内の転勤でも、海外同様に、転勤のタイミングはとても重要です。転勤のタイミングはステップアップのタイミングでもあるので、そのチャンスを上手く活かせるような家族計画を立てる必要があります。
また、見ず知らずの土地での仕事はストレスなく出来ても、子育てとなると、とてもストレスとなることもあります。キャリアと転勤を考える際には、パートナーと出産のタイミングを話し合うことが重要となります。
良きパートナーを選ぶために、子供を生む前に夫と決めておくべきことをまとめたこちらの記事も参考にして下さい。
>>子供を生む前に夫と決めておくべき5つのこと。キャリアと育児の両立に向けて
やること3:一生ついていくのか、単身赴任が良いのか。家問題について考える
先に断言してしまうと、転勤についていくのか、単身赴任をするのかを、「家があるからついていかない」と言うのは、論点が少しずれています。
重要視すべきは家の有無でなく、そのタイミングで一緒についていくことでお互いにとってメリットがあるかどうかです。
では持ち家(マンション)はどのタイミングで購入したら良いのでしょうか?
私自身の周りでも、いざとなれば売れるような資産価値のあるマンションを購入したいという人が多いですが、よほど知識があるか、不動産売買も手掛けている人でないと、思い通りのタイミング・価格で売りぬくことは出来ないのが現状です。
購入を考える際には、基本的にそこに一生住むのを前提にすることをおすすめします。
一生住みたいと思えるだけの物件に出会わなければ、購入はしなくて良いです。間違っても、これから不動産価格が上がるから、買えるうちに買ってしまうという考えは不要です。
一生住みたいと思って購入した住宅は、いざ転勤で一緒についていこうと思った時、別の良い不動産に巡り合えた時に賃貸に出すか、売ってしまえばよいのです。一生住みたいと思って購入した住宅は、他の人にも需要があるので、借り手には困らないことが多いのです。
”【ポイント4】パートナーの転勤・住宅問題について”まとめ
- 海外転勤のシミレーションをしておく
- 出産のタイミング、子育て環境の検討は避けて通れない
- 家問題はお互いメリットがある形をとれるようにしておく
【ポイント5】パートナーの家(実家・親戚)問題
良いパートナーにめぐり合えて、普段の生活は何も問題がなくても、いざお正月に帰省したら、義実家との風習の違いにびっくりした、なんてことはよく聞く話です。
昔に比べ田舎付き合いの割合は減っていますので、最重要というわけではありませんが、結婚をするのであれば当人同士だけの問題ではないことは抑えておきましょう。
先に知っておくことで、将来起こる可能性のある問題を把握しておけます。
その場での対応も大事ですが、事前に知ることでストレスを減らすことができます。
結婚前に地域の風習・習慣を知る方法
パートナーの実家の風習・習慣を知る方法としてお勧めするのが、結婚前にパートナーの実家でお正月を過ごしてみることです。
コロナ禍だから中々会いに行けない…という場合も多いと思いますが、コロナ禍だからこそ、お正月にお邪魔することをお勧めします。
お正月はその家庭の風習や生活習慣、お金のかけ方、親戚付き合いなど、様々なことを一気に知れるチャンスです。
お酒を飲む家庭であれば、なおさら普段聞けないことを聞き、楽しい雰囲気で知りたいことを知るチャンスでもあります。
なぜコロナ禍の今だから行くのかというと、この状況下でどの様な生活をしていたり、どの程度人が集まったり、外出しているかなど、価値観を知ることができます。
パートナーの家族構成における起こりうる問題点
パートナーの家族構成によっても、様々な問題が起きてきます。
例えば、姉妹がいる場合、姉妹の子供にとても甘く、普段しっかりもののパートナーも、妹の子供には財布の紐が緩くなり、義理の両親も姉妹の子供が優先になります。
兄弟がいる場合、兄弟が家のことに無関心で、決め事があると押し付けられることもあります。
兄弟の仲が良くなく、新関付き合いが少なすぎるなど、家族構成によって起こる問題も様々です。
お正月に帰省した際に、是非この点も確認してみると良いでしょう。
お金の価値観の違いなど、その他起こりうる問題
パートナーとお金の価値観のすり合わせが出来ていても、パートナーの家族と自分の家族のお金の価値観は合うか合わないか、は別問題です。
お互いの家庭の収入・生活レベルが同程度であっても、お金の価値観はそれぞれ違います。
例えば、結婚式の費用を援助してくれるのか、してくれるのであっても両家の金額が必ずしも一致するものでもありません。
大事なのは、お互いの家庭がしてくれることをありがたいという気持ちで受け取ることです。
そして、うちはこれだけしてくれるのに、パートナーの両親は…などと比較しないことです。
基本的にはパートナーの家族は、パートナーを選ぶ上では考慮する必要はありませんが、起こりうる問題を事前に想定しておくこと、パートナーの家族を尊敬する(できる)ことが大事なポイントです。
”【ポイント5】パートナーの家(実家・親戚)問題”まとめ
- 結婚前に地域の風習・習慣は把握しておく
- パートナーの家族構成で起こる問題を知る
- お金の価値観の違いなど、その他起こりうる問題を知る
【ポイント6】パートナーとのお財布
同じような金銭感覚の人が、価値観があっているというわけではなく、お互いのお金の価値観を事前に知ることが大事というお話について触れました。
具体的には、どの様にお金の価値観を事前に知ることができるのでしょうか。
お金については話し合うことよりも、実際にお金を使う場面で知ることが重要となります。
お金に対しての姿勢は貯めるときではなく、使うときにその人のお金の価値観が顔を出します。
Step1:旅行中に共同財布を作り金銭感覚を把握する
具体的にお勧めする方法は、『共同の財布』を作ることです。
日帰りのデートや1泊2日程度の旅行であれば、お互いが交互に出したり、パートナーが出してくれたり、大人同士なので、わざわざ共同の財布を作る経験は少ないと思います。
あえて2人で予算を決めて、現金でも電子マネーでも良いので、予算と出費を可視化して、出費のタイミングで、本当に必要か、残りの予算をどう使うかなど、2人で話し合ってみてください。
収入が多くても、1,000円程度の出費でも一緒に真剣に考えてくれる人、モノの価値より値段で高い安いと判断する人、そもそも全くこの共同財布に興味を示さない人、色々なパターンの人がいます。
たった数日の共同財布でも、結婚していざ家計を一緒にしようとした際、どういう反応を示すか、どういう問題が起こりそうか、シミュレーションすることができます。
Step2:結婚が具体的になったら、事前にお金の管理を話し合う
結婚が具体的になったら、事前に時間をとって『お金の管理』について話し合いましょう。
お互い忙しく生活をしていると、お金のことは後回しになって、気が付いたら何となく、お互い同じくらい生活費を負担しているが、お互いの資産については具体的に知らないといった人が多くありません。
まず、お互いどうしたいのか話し合う時間を持ち、お金の管理方法については、事前に決めておくことが大切です。
一度決めた方法がうまくいかなくても、その後管理方法を変えていくことはできます。一度決めたことをはじめてみることが重要なのです。
Step3:可視化することで信頼感が生まれる
お金の管理の方法については、色々な方法があります。
パートナーが一括管理、自分自身が一括管理、2人で一緒に管理、同じ額だけ共同口座に入れて管理、まったく別。どれが正解でもありません。
ただ、何となく自分の資産全てを知られてしまうのは嫌な気がする人も多いです。
相手に知られたくない部分は合っても良いですが、金銭面については出来るだけオープンにすることをお勧めします。
金銭面をオープンにしていると、パートナーとの信頼関係がより強くなります。逆に隠し事があると、相手に完璧に隠しているつもりでも、どこか不信感が生まれてくるものです。
管理方法はどのパターンでもよいですが、どのパターンでもお互いが2人の資産全てをいつでも知ることが出来る状況にしておきましょう。
おすすめはマネーフォワードやマネーツリーでお互いの資産をいつでも見れるようにしておくことです。
大事なことは相手のお金の使い方を指摘するのではなく『見える状態』にしておくことです。細かくチェックして指摘することが目的ではありません。
”【ポイント6】パートナーとのお財布”まとめ
- 共同財布を作って金銭感覚を把握しておく
- 事前にお金の管理を話し合う
- 可視化することで信頼感が生まれる
【ポイント7】パートナーの探し方
ここまで読んで頂いて、今のパートナーが自分と合っているなと思った方、新たなパートナーを探そうと思った方、様々だと思います。
昨今は出会いの場が変化してきているように思います。
具体的にパートナーを探すには、どの様な場所・方法が良いのか、おすすめの方法3つをご紹介します。
※今回はパートナーの探し方としての場所や方法のおすすめをご紹介しますが、どのように関係を構築するか、などはスコープから外しています。
おすすめ1:良質な出会いの場は社外活動にある
会社員の方であれば、職場・取引先であれば、仕事が出来る人なのか、社内の評価はどうなのかを事前に知ることが出来るのでお勧めですが、女性ばかりの職場、既婚者しかいない等、出会いがない場合もあるかと思います。
その場合お勧めなのが、『社外活動』です。
習い事や、社会人の学びの場等に参加することもおすすめではありますが、ここでおすすめしたいのが、「参加者」の立場ではなく、「運営側」として参加することです。
参加者よりもより意識の高いパートナーと出会える可能性が高く、また、興味のある活動をしている団体、活動グループに参加することで、自分自身もより多くのことを学ぶことが出来ます。
自分の興味のある分野、活動、集まりなどを探し、その運営がどの様にされているかを調べて、運営者に直接連絡してみましょう。
おすすめ2:友人の紹介は成約率が高い
周囲にも協力を求めていくのであれば、友人の紹介も外すことはできません。
おすすめなのは、結婚している友人の夫の同僚・大学の同期などを紹介してもらうことです。
既に結婚している友人のライフプランが自分の理想と近ければ近いほど、理想のパートナーを紹介してもらえる確率が高くなります。
また、自分のパートナーを尊敬している友人ほど、良いパートナーを紹介してくれる確率があがります。ここまでにまとめた自分自身の妥協点だけ伝え、紹介してもらいましょう。
おすすめ3:それでもだめならSNSやマッチングアプリ、結婚相談所も利用する
社外活動、友人の紹介と併用しておすすめなのが、マッチングアプリや結婚相談所です。
マッチングアプリは比較的若い人も利用が多いこと、料金が無料・定額なことがメリットにあげられますが、その分結婚に直結しない場合も多いこと、途中で疲れてしまうことがデメリットにあげられます。
結婚相談所はその点、ピンポイントで紹介が可能なので、自分自身の譲れない点をしっかりと伝え、身長や学歴などはある程度妥協することで、比較的早くパートナーが見つかりやすい特徴があります。
”【ポイント7】パートナーの探し方”まとめ
- 良質な出会いの場は社外活動に運営者として参加する
- 結婚している友人の紹介は最有力チャネル
- SNSやマッチングアプリ、結婚相談所も一般的に
まとめ
パートナー選びは、自分自身のライフプラン・キャリアプランを実現するために、とても重要です。
結婚はゴールではありません。むしろ2人の生活のスタート地点です。
他の人が羨むパートナーを見つけることを目的にすることも違います。
自分の人生をともに生きていくパートナーを見つけるのが大事なことです。
具体的に行動に移す前に、自分自身の方向性を決めること
まず時間をかけるべきは、自分自身の方向性を決めることです。
ここがしっかり定まっていないと、パートナー選びの方向性がぶれてしまいます。
結婚前に出来うるシミュレーションをする
考えるだけのシミュレーションではなく、実際に少しお試ししてみるシミュレーションを、出来うる限りしてみましょう。
行きあたりばったりでは自分が描く人生もキャリアも歩むことが難しくなります。
結婚もキャリアプランのひとつとして、具体的に考えることが大事
パートナー選びは結婚をすることが目的ではありませんが、結婚自体はキャリアプランの一つとして早めに、そして具体的に決めておくことが大事です。
近年、役職につくキャリアウーマン、海外駐在をするキャリアウーマンが増えています。
また、転職や移住など、好きなことを形にしていくキャリアプランを歩む女性も増えています。
自分自身のライフプランを実現できるパートナーを選び、思い描いた以上のキャリアプランを実現していきましょう。
最後に、パートナー選びについてもっと詳しく知りたい方向けに、下の記事もありますので、参考にしてみて下さい。
>>【男性編】結婚前に絶対に話し合うべきことや知っておくべき14のこと!【これで結婚の条件はすべて整う!】
記事のまとめ
ここ画像自動入力
- 思い描くライフプランでの「譲れない点」・「妥協点」を自分自身が理解する
- ライフプランを寄り添える理想のパートナー像をまとめる
- パートナー探しには『価値観』を知ることが大事