- 今後はどんな生き方が良いのだろうか?
- このまま定年までサラリーマンで大丈夫だろうか?
- このご時世どんなキャリアを歩めばいいのだろうか?
「いまの時代は本当に選択肢が多い。」
学校では教えてくれませんが、サラリーマンという選択肢だけが正解ではありません。
一昔前と違って、レールに敷かれた人生を歩むことが正解ではなくなっています。
自分がしたいことを追求することが「人生の幸福度を最大化」することとして認知されてきています。
いまやブロガー・ユーチューバー・Eスポーツ選手など昔になかった仕事も、生計を立てられているのなら立派な職業です。
もはやスーツや作業着を来て、出社することが当たり前という時代ではありません。
数ある選択肢の中でサラリーマンを選ぶなら、今日お伝えすることをぜひ一度考えいただけると嬉しく思います。
皆さんが少しでも自信をもって会社に行き(コロナでリモートも多いですが)、楽しく仕事ができればこの上なく嬉しく思います。
ここでお話することは、筆者Zenが人生をかけてシリコンバレーへのチャレンジの末、最終的にはクビを経験することを通じて得られた学びの一部になります。
- 筆者のシリコンバレーでの学び
- 資本主義の中のサラリーマン
- サラリーマンのライフハック
- 筆者おすすめの今後絶対必要になる能力
(結論)世の中は資本主義。世の中のルールを知ることなしに自分の幸せな人生は歩めない。
この世の中でうまく生きていくためには、”世の中のルール”を把握することが不可欠です。
それがテクノロジーの聖地シリコンバレーで得た一番の学びです。
サラリーマンという市場では、サラリーマンのルールにのっとる必要があります。
この現実をイヤというほど体感し、最終的にはアメリカで解雇まで経験しました。
お伝えしたいことの結論から述べますが、サラリーマンは基本的な考えとして、”転職市場での価値>自分の希望価値”であれば安心だと言えます。(理論上)
つまり、仕事をいま辞めてもすぐに違う仕事を始められる状態だということになります。
これは自分の生活を担保する上ですごく大事なことです。
マズローの5段階欲求にあてはめて考えてみる
社会的欲求が満たされ、自己実現を目指すのは自信の幸福度を高める観点から、非常に人生が彩られていると感じます。
しかし、その下位の欲求である社会的欲求や安全欲求が担保されていないと、上位の欲求などと言ってられる状態ではありません。←本当です。
クビになるかもしれないという社会的欲求や安全欲求が崩れそうなときは、本当に精神的につらいものがあります。
筆者もシリコンバレーでクビになりそうだったアメリカ生活の終盤は、仕事にまったく集中できませんでした。
いつクビになるのだろう。もう明日にはクビかもしれないな。と毎日ビクビクしていました。
そして、クビを覚悟していたのに、クビを通告されたときは、はやり精神的にまいって数日なにもできませんでした。
話を戻しますが、自身の社会的欲求がちゃんと担保されている状態は強い心をもつことができます。
自分の価値を認識できると世界の見え方が変わる
転職での市場価値、転職の仕方を知っておくことで、いつでもやめられる!自分は市場から欲しがられてる!
と自覚できることで、会社の中での立ち振る舞い方が変わります。
いやな上司にノーということができる。
自分がやりたいことに目を向けることができます。
自分の支えとなるものがあると強く生きていくことができます。
だまされたと思って一度転職活動をして、自分が他の企業から内定をもらってほしいと思います。
自分の会社以外で自分を欲しがってくれる会社があることが、いかに自分を勇気づけてくれることでしょう。
よく聞きませんか?「おれはいつでも転職できる」という言葉。
だいたいのヒトは「転職活動」したこともないのに言っています。
そんなヒトにいつも3つの質問を心の中でしています。
自分に問いかけてほしい
- 明日クビになっても生きていく自信はあるか?
- 自分の市場価値を客観的に測ったことがあるか?
- なぜその市場価値がつくか説明できるか?
もしすべてに答えられるのであれば、その自信はごもっとも!
その人はある意味で経済的にも精神的にも優位に立っているはずです!
おそらくそんな人はその会社でも活躍してるんじゃないでしょうか?
そんなことを思いながら、本論に入ります。
筆者Zenがシリコンバレーに挑戦して学んだ以下3つの問いを通じて、皆さんに共有させてください。
- この世の中は資本主義ってこと忘れてない?サラリーマンはルールを熟知しよう
- クビがない日本の雇用は幸せか?
- サラリーマンは全員転職を駆使してキャリアアップすべきか
問1:この世の中は資本主義ってこと忘れてない?
みなさん、大事なことを忘れていそうなので、改めて意識してほしいです。
それは、この世の中が資本主義だということです。
中学校のおさらいですが、資本主義とは、自由な経済体制です。
皆が自由な経済活動を行うことができる社会です。
対義語となるのが社会主義で、財産は国家が所有して、資源・労働力・価格などはすべて国が管理する経済でしたね。
さて、いろんな解釈があると思いますが、資本主義ではみなが自由な経済活動を行うことができます。
資本主義経済の中では、どんな仕事をするのかは個人に委ねられます。
皆さんはどんなことを仕事にしても良いのです。
皆さんは、数ある選択肢の中で、自身で労働者という道を選びますよね?
労働力に対しては対価が支払われるのが一般的です。
自由な経済の中では競争が生まれています。
雇用者同士の争いもありますし、雇用者と労働者でも競争が生まれています。
そして、みなさんには常に選択権が与えられています。
そんな資本主義経済において、忘れがちな日本のサラリーマンの大原則3か条を見てみます。
原則1:サラリーマンは自分の時間・労力を差し出し対価をもらっている
あらためてのおさらいですが、みなさんは労働契約のもと、自分の時間・労力を差し出す代わりに対価をうけとっているわけです。
働くとは、自分の時間・労力を会社に差し出していることを忘れてはいけません!
その対価はみなさんが望んでいるものが得られていますか?
対価とは、給料だけでなく経験や満足感などの目に見えない無定形のものも含みます。
原則2:雇用関係は対等であることが理想だけど、雇用者の立場が強い
もう一つ忘れがちなことを強調しますが、雇用関係では対等な関係が理想です。
しかし、雇用者が強い立場にあることは歴史が物語っています。
雇用者は常に従業員を労働力として働かせることができます。
法律を侵さない範囲で、労働契約の解除も可能です。
我々労働者としては、この資本主義経済の中で、どうすれば弱い立場である自分を守れるのでしょうか。
原則3:自分を守れるのは自分だけ
結局自分を守れるのは自分だけです。
国は助けてくれません。会社もいざとなれば助けてくれません。
じゃあどうやって自分を守るのか、考えたことありますか?
「考えない」というのもひとつの選択肢です。
現実、日本の一部の家庭や海外の多くの家庭では、とりうる選択肢がなく、「考える余地がない」ということが多いのが実情です。
ですが、自分自身のことについて「考えない」で大丈夫ですか?
何も知らないところで、勝手に皆さんの人生が左右される可能があります。
家族を不幸にする可能性もあります。
10年後に後悔しませんか?
どうせなら、考えて行動して『自分を守れる』ように対策することが重要です。
”問1:この世の中は資本主義ってこと忘れてない? ”まとめ
- サラリーマンは時間と労働力を差し出して対価をもらっている
- 雇用者が立場上強くなる
- 自分を守れるのは自分しかいない
問2:クビがほとんどない日本の雇用は幸せか?
日本の法律では、雇用者(会社)が理由もなく、労働者との契約を解除する(クビにする)ことがかなり難しいことは、皆様もご存知だと思います。
この事実に対して、労働者側は雇用者に明日クビされる心配がないから安心!と単純に考えて良いものでしょうか?
ここでは、世界と日本の『雇用』に対しての姿勢の違いについて触れていきます。
筆者は30歳になる前に渡米して大学院に行き、『シリコンバレーで世界に挑戦する』という目標を社会人になって立てました。
結果として、なんとかシリコンバレーのテックカンパニーで働くチャンスを掴むことができました。
アメリカで経験した日本との違いについて、ご共有できればと思います。
学び1:海外の人材は日本人より優秀なのに借金してでもチャンスを掴みに来ている
海外では『雇用』に対して貪欲な姿勢を持っています。
他人任せではなく、自分の意思で仕事を勝ち取りにいっています。
アメリカの地で一番驚いたのが、海外の方(例えば東南アジア)が1,000万円近い借金を背負ってアメリカでチャンスを掴みにきているということです。
日本円で1,000万円なので、彼らの物価水準からするともっと大金になります。
日本人のみなさん、どこかで発展途上国の人達より自分達の方が優秀だと思ってませんか?
本当にお恥ずかしながら、筆者はそうでした。
なんだかんだ日本の教育は世界一っていうし、英語がちょっと劣るだけでほかは勝ってるだろ、と思ってました。
クラスメートのフィリピン人、インド人、ケニア人、みんなめちゃくちゃ優秀で努力家でした。
いまでも、少しでも下に見ていた自分を恥ずかしく思います。
はっきりいいますが、発展途上国と言われる地域の優秀な人材は日本人よりも優秀です。
その上、ハングリーです。
しかも謙虚です。
彼らは自身を決して下に見ず、自分の可能性を信じています。そして、決して自意識過剰にならず、アメリカで活躍することを目指しています。
学び2:日本はゆでガエルになって初めて自分がやばいことを知る
そんな海外の人材とは180°違う現実が日本では起きています。
日本は長年終身雇用で、一度良いレールにのれば、輝かしい人生を送れるように設計されていました。
(現実は、政府と大企業が輝かしい人生を送れるように見せてたんですが。)
今もそのなごりがあります。
良い企業で働くことがステータスであり、一度大企業に入れば安泰だと、心のどこかで思っています。
それにあぐらをかいて努力しない人たちをいーーーっぱい見てきました。
しかし、トヨタが終身雇用の実質破綻を宣言しました。
これで震え上がっているのは、あぐらをかいてきた40代50代でしょう。
日本では、クビになることが稀なため、本当にやばい状態になってからみんな気付くのです。
「あ、おれの人生詰んだ」と。
大企業で、いままでほとんど仕事をしなかったのに、いざリストラ候補になると人事に泣きついた人を何十人と見てきました。
いままでサボってきた自分が悪いやん!と言いたくなりますが、その状態まで野放しにする終身雇用にも問題があります。
再起不能なところまで現実を見せず、そして突然地獄に落とします。
学び3:みんなと一緒は正解じゃない。むしろやばい
みんなと一緒だと安心しますよね。
自分が正解をたどってるような気がしますよね?
大企業でみんなのほほんとしてるから、自分ものほほんとする。
それでいいんでしょうか?
自分の会社や生活環境で自分が憧れる人たちに囲まれているのであれば、その人達と同じことをするのは正解のひとつです。
しかし、自分の今の環境に満足していないのに『みんなと同じことをしている』と本当にやばいです。
とくにキャリアアップを目指している場合、みんなと同じことをやるのは愚行でしかありません。
だってみなと同じことしか出来ないひとになりますよ?
それって価値がなくなる仕事です。(みんな出来ますからね)
”問2:クビがほとんどない日本の雇用は幸せか? ”まとめ
- 海外では自分で仕事を勝ち取りにいく
- 日本は本当にやばくなるまでクビにならない
- みんなと一緒は正しいとは限らない
問3:サラリーマンは全員転職を駆使してキャリアアップすべきか
シリコンバレーにいる人達のようにみなが転職を意識して、キャリアアップをしていくべきか。
こんなことをよく聞かれます。
筆者は全員が転職する必要はないと思っています。
しかし、『いつでも転職できる準備をしていおくこと』は必要です。
では、筆者がシリコンバレーでの体験を元に、「サラリーマンは全員転職をしてキャリアアップすべきか」の答えをご紹介させてください。
答え1:全員が転職する必要はない。でも転職できる準備はしとく
1つ目の答えが、『全員が転職前提でキャリアを考える必要はない』ということです。
しかし、全員が転職できる準備をしておくことは必須だと考えています。
今の時代、大企業であっても、急速に業績を落とすことはもちろん、倒産してしまうことさえもありえます。
常に自分がうごける準備をしておかないと、いざ会社が倒産し、職を失ったときに身動きがとれなくなります。
実際、アメリカではクビになることが日常茶飯事で起こります。
例えばGoogleであれば、ある製品(サービス)を終了することになり、その部署自体がクローズとなり全員がクビになる、ということがよく起こります。
「自分を守れるのは自分だけ」、というのをアメリカ人は地でやっています。
ですので、会社への忠誠心は一般的にぜんぜん高くありません。
あくまで雇用者と労働者は対等だというスタンスでのぞんでいます。
(そんな中で筆者もクビを経験したわけですが)
日本でもジョブ型の仕事が増え、終身雇用もなくなっていく流れですので、いつでも転職できる準備をしておくことはより重要になっていきます。
答え2:アメリカに習い自分でキャリアを決める
2つ目の回答は、『自分でキャリアを構築していく』覚悟をもつことです。
アメリカでは、みんな転職しながらキャリアアップしているイメージがありませんか?
とくに、IT企業がひしめき合うシリコンバレーではエンジニアが会社を転々としている、ということは聞いたことがあると思います。
わたしがシリコンバレーにいたときの友人のアメリカ人は、みな英語の履歴書を半年に一回アップデートし、キャリアメンターに少なくとも半年に一回は面談してキャリア構築をしていました。
会社に頼るのではなく、あくまで自分の人生を自分で決めているのです。
そんなアメリカの友人にこんな質問をしました。
「なぜアメリカの人たちはそんなに転職ありきでキャリアを構築するの?」と。
答えはこんな感じで返ってきました。
答え3:今後に必要になる思考を身につけておく
そんなアメリカと日本の違いを経験し、筆者が学んだ日本でビジネスマンが今後活躍していくのに必要なことを伝えたいと思います。
これら4つの能力が今後の日本では不可欠になる能力です。
筆者が今後の日本において絶対必要になるな、と思う能力
楽観
証拠のない常識を疑う
新たなことに手を出してみる好奇心
やりきる力
いまの時代はものごとの変化がものすごく早く、常識がどんどん変わる時代になっています。
まずなによりも意識してほしいのが、神経質になりすぎないということです。
楽観というのはここからきています。
サラリーマンが会社でなにやっても死にません!
そして、常識がどんどん変わる時代ですので、証拠のない常識は疑いましょう。
例えば大企業は将来安泰だ、という常識は証拠がもうありません。
そして、ものごとがものすごく早く変わっていくので、新しいことをすぐに試してみる好奇心も重要になります。
そして、なにかひとつのことをやると決めたらやりきることが必要です。
答え4:あったら良いスキル・経験を積む
最後に、この時代にあったら良いスキルや経験を4つ抜粋しました。
今後身につけておくべきスキルや経験
プログラミング
ファイナンス
英語/海外経験
社外での実務経験
これらの重要性はこちらも記事でもっと詳しく触れています。
その1:プログラミング
プログラミングの重要性はどこでも言われていることですが、みな過小評価していると思います。
現代において、プログラミングの基礎力がないことは、自らチャンスを手放しています。
『プログラミングできると起業しても生きていける!』というのもあながちウソではありません。(もちろん努力は必要です)
プログラミングは独学なら、progateかUdemyをおすすめしています。
スクールに通うのであれば、Tech::campとTech:Academyがおすすめです。
最後にビル・ゲイツが言った面白い格言もご紹介しておきます。
その2:ファイナンス
ファイナンスと聞くと、背筋がぞわっとする人もいるでしょう。
しかし、ビジネスはお金に始まりお金に終わります。
つまりファイナンスを知らないことは、ビジネスのルールを知らないことになります。
資本主義経済を生きるにも関わらず、ファイナンスの知識がないことは「死」を意味すると思ってください。
おすすめの独学本とアプリで一通り学習することをおすすめします。
グロービスの学び放題の公式サイト:https://hodai.globis.co.jp/curriculums/0f5cab1a
絶対に役に立ちます。
その3:英語/海外経験
英語の重要性は、もうここで言わなくてもみなさん把握されていると思います。
いまやヒト・モノ・カネがボーダーレスに行き交いしています。
英語が出来ないと情報は手にはらない、チャンスは掴めないという自体に陥ります。
なにを目標にしていいかわからない方はとりあえずTOEIC800点取得してください。
こちらに関連の記事を載せておきます。
TOEIC800点は人生を変えてくれます。
また海外経験に興味がある方は、海外への挑戦を目標に米国MBA取得の道のりやMBAの価値をまとめた、こちらの記事も合わせてお読み下さい。
>>MBAは意味がないって本当?【米国MBAを卒業して、GAFAMに転職した筆者が解説】
その4:社外での実務経験
社外での実務経験は、副業と捉えて頂いても構いません。
今後、ひとつの会社に生涯所属することはぐっと減り、転職とダブルワークが増えていきます。
そのときに、社外での多くの実務経験は、他の人と差別化できるポイントになります。
”問3:サラリーマンは全員転職を駆使してキャリアアップすべきか ”まとめ
- 全員が転職する必要はないが、いつでも動ける準備はしておく
- 自分のキャリアは自分で決める
- 今後必要になるものを身につける
記事のまとめ
いかがでしょうか。
今回は、筆者がシリコンバレーに挑戦して経験したことをみなさんにお伝えさせていただきました。
また自分の人生やキャリアに悩みを抱えている方は、シリコンバレーでクビになって得た教訓をまとめているこちらの記事も参考にしてみて下さい。
>>シリコンバレーでクビになって得た8つの教訓。20代30代のサラリーマンに伝えたい
では最後にこの記事のまとめに入ります。
記事のまとめ
ここ画像自動入力
- 世の中のルールは絶対しっておくべき
- 自分を守れるのは自分だけ
- 日本は死刑宣告されるまで気付けないシステム
- みんなと一緒は、かなりやばい
- 今後必要な能力・スキル・経験