- 転職活動始めたんだけど、全然内定でないよ。。
- 転職してキャリアアップしたいけど、何から手を付けたら良いんだろう?
- 自分はなにしたいかわからなくなってしまいました!
仕事に慣れてくるとキャリアに関しての悩みが大きくなります。
転職という選択肢も頭に浮かんでくることかと思います。
そしていざ転職!!となると何から手をつけて良いのか分からなくなるのではないでしょうか。
孫子の言葉で「彼を知りて己を知れば百戦危うからず」というものがあります。
簡潔に言うと、「相手を知り」、「自分を知る」と、「どんな戦いも大丈夫」だよってことです。
転職活動はきちんと全容を知り、しかるべき準備が必要になります。
転職はあくまでも『手段』です。
何よりも自分を知ることから転職活動ははじまります。
しかし何から手を付けていいか分からない人もいると思います。
そんな悩みを抱えてる人向けに、外資系企業で面接官をしてきた筆者が転職を成功させるコツを紹介しています。
この記事の内容は、転職の「準備」から「面接」まで具体例を用いながら詳細にやるべきことをお伝えしています。
皆さんも転職というゲームのルールを知り、自分自身を知れば、必ず良い結果を手に入れることができます!!
- 転職というゲームのルールを知る
- 自分自身を知る
- 転職での落とし穴を知る
転職のルールを知る
転職市場のルールを深く理解するために、「どのように転職市場が成り立っているのか」という全体像を把握します。
転職市場の成り立ちを知ると、『転職市場の裏側』を考えることができます。
大抵の人は『転職活動をする側』の視点しかもっていませんが、『求人を出す側』の視点も知ることでうまく立ち回ることができます。
企業側がなぜ・どのようにして求人を出しているかも合わせて確認していきます。
「なぜ」がわかると、転職において我々が「何を」準備すべきかわかります。
転職市場の成り立ち
転職市場がどのように成り立っているか考えている人は少ないと思います。
しかし、転職というゲームのルールを知り、企業側のことを知らない限り転職には苦労することになります。
転職者側ではなく企業側視点で転職活動をみてみる
企業がどのように転職市場をどうみているか、企業目線からチェックしてみましょう。
あなたがなんとなく行っていることの意味が分かってくるはずです。
企業側の採用を担当する人事部に着目
企業で採用を主に担当しているのは人事部です。人事部は、経営陣が作成した経営戦略に基づいて人材の採用計画を作成しています。
採用計画では、採用する人数を決め、どのような人材にどのようにきてもらうかを計画していきます。
人事部は応募から採用までの流れを管理している
具体的には、募集要項を作成し、応募してもらうための仕掛けを作ります。次に応募から書類選考・面接に進んでもらい、入社を促すフローを作成することです。。
大企業では新卒採用チームと中途採用チームが数名〜数十名いたりします。
では、流れをまとめたので見てみましょう。
人を採用する仕組みを構築していていることがわかります
綿密に計画して人を採用してるのがわかります
採用の裏側
企業視点に立ち、採用の裏側を知ると転職の成り立ちがより深く理解できるようになります。
企業が求人を出す大きな理由とどのように求人を行っているのかを確認します。
企業が求人を出す大きな理由2つ
そもそも企業が求人を行っているのは、「退職者(予定者)の補充」と「業績拡大での人員増大」の二つが主な理由です。
採用戦略に基づいて、「どのくらいの退職者(予定者)がでるのか」と「業績拡大どの部署に人が必要なのか」の観点からどのように求人募集をするか決めています。
では企業が使う求人応募媒体にも注目してみます。
企業が使う求人応募媒体は5つ
企業が使う求人応募媒体は大きく5つあります。
- 1 自社採用サイト(企業ホームページ)
- 2 求人媒体(応募型)
- 3 求人媒体(スカウト型)
- 4 人材紹介会社(転職エージェント)
- 5 リファーラル採用
これを緊急度&重要度と予算に応じて使い分けています。
求人応募媒体の特徴一覧
次に企業は求人応募媒体をどのように使い分けているかをまとめています。
すべてにおいて優れている求人媒体がないので、企業がこれらの求人媒体を組み合わせて使っていることがわかります。
企業が使う求人応募媒体次第で、企業の緊急度や重要度と予算が見えるようになりましたね。
このように見てみると、求人応募媒体は一長一短であることがわかります。
例えば、人材紹介会社であれば工数のメリットは大きいが、費用がすごくかかってしまう、などです。
では次に転職市場における書類選考から入社までどのような流れをしていて、人数の推移がどうなっているかを説明します。
書類選考から入社までの全体像
例えば倍率20倍の選考は、各選考ステップで30%〜50%ほどがふるいにかけます。
人事側は人数が多すぎないように、けれども良い人材を採用できるように、少し多めに応募者を募っています。
当然、会社側は優秀な人の中で、出来るだけ会社にきてくれそうな人に応募して欲しいと思っています。
(ですので志望動機が浅い人や募集要項読んでない人はソッコーで落とします)
たしかに志望理由などを準備しないとすぐ落とされるわけだ
企業側に着目した転職市場の成り立ちがわかったところで、転職希望者側に着目して転職の流れを見てみましょう。
転職の流れ
企業視点からの採用をご説明してきました。
新たな発見があったのではないでしょうか。
次は企業側の視点を押さえながら、実際に転職する側の流れを確認していきます。
職の大きな流れとしては『4ステップ』あります。
-
Step1情報収集自分が仕事に対して何に重きを置くのかを考え、自身にとっての良い企業を研究して、実際の求人を探しましょう。
-
Step2応募自分の経験の棚卸しをして、履歴書・職務経歴書を作成して、実際に応募していきましょう。
-
Step3面接筆記試験・適性検査を受け、実際の面接に臨みましょう。面接は準備が成功の90%を決めると言われています。
-
Step4内定実際に内定までもらえたら、条件交渉をして、現在の仕事の引き継ぎと退職をスムーズに行いましょう。
それぞれのステップで注目すべき項目をまとめています。
注目すべき項目がわかったところで、次に自分がやるべき事を「自分を知る」と「行動に移す」の順で解説します。
"転職のルールを知る" まとめ
- 転職市場の成り立ちを考えるとルールを深く理解できる
- 企業側の視点で採用を把握する
- 転職するフローも企業側の視点から見てみる
自分を知る
転職の大きな流れを企業側の視点と転職をする側の視点からお伝えいたしました。
全体像がおわかりいただけたのではないでしょうか。
全体像が掴めた後にすることは自分自身を分析することです。
一般的なキャリア形成を参考にしながら、自分自身がどのようなキャリアを歩みたいか考えてみると良いでしょう!
キャリアのプランを描く
キャリアを考える際に、自身のキャリアの方向性を決めていく必要があります。
俗に言うキャリアプランを持つことです。
キャリアプランを今まで考えたことがない人もいるかもしれません。
漠然とでも良いので、キャリアプランは作っておくことをおすすめします。
できる人たちは1年に1回は自身のキャリアプランを見直しています
自分の年齢や地位で注目するポイントが違います。年齢とやるべき事に着目しながらキャリアプランを見ていきましょう。
一般的なキャリア設計の場合
ここでは、世間でよく言われるビジネスマンとして『4つの成長ステージ』に分けているものを参考にします。
step
1基礎力の形成期(20代)
社会に出た初めの段階では、経験・能力開発に注力しましょう。オススメのキャリア設計は、「川下り型」キャリアで、目の前の仕事を率先してこなして、自身の能力と経験の幅を広げる。
step
2専門性の選択期(30代)
次の段階では、専門性を磨くことに注力しましょう。オススメのキャリア設計は、「山下り型」キャリアで、自身でゴールを設定し、目標に向けて努力をしながら専門性を深める。
step
3方向性の塾考期(40代)
中堅が終わったのちに、マネジメントに注力をします。オススメのキャリア設計は、「ヨット型」キャリアで、組織からの期待を推進力にし、チームをまとめ結果を残していきます。
step
4生涯キャリアの完成期(50代)
最後の段階では、組織育成に注力します。オススメのキャリア設計は、「ボート型」キャリアで、自ら進みたい方向に舵をきり、組織・チームを率いていきます。
この4つの成長ステージはキャリア設計をしていく際に考慮しておくとスムーズに自身のキャリア設計を行う事ができます。
とくに若いうちは専門性の確立を重視して、キャリアが進むごとに環境適応をより重視していくほうが望ましいと言えます。
キャリアプランの描き方のいろはを知った今、実際に自分自身のキャリアを設計してみましょう。
最初は、なんとなくで構いません。いつでもアップデート可能です。
会社でキャリア面談をする機会があればぜひこの形式で自身のキャリアプランを構築してみてください。
いきなり作成しよう!となるとハードルが高いと思いますので、例として、「営業」という職種を軸としたキャリア構築の一例をまとめました。
自分自身で設計するキャリアプランの参考にしていただければと思います。
自身が歩みたいキャリア設計(例)
キャリアプランは、自分自身が歩みたいキャリア設計(例)のように具、体的にどのポジションにいるべきかを明確化する必要があります。
このキャリアプランを描けたら転職は半分成功したようなものです。
では、キャリアのステップアップの流れがわかったところで、次に転職のゴールの作り方に着目しましょう。
今回の転職のゴール
キャリアプランを作ったら、今回の転職のゴールを定めます。
転職先のポイントを明確にするために、自分にとって何が必要かを数値化して可視化する方法があります。
現職と比較した転職先の一長一短
自分にとって必要項目の中で、譲れない項目と譲れる項目に着目します。
ここでは例として、「やりがい」と「市場価値」という基準から、ロジックツリーの考え方で、自身にとっての転職の軸に分解してみます。
そこで、例えば、現在の職場におけるスコアをすべて3点とした場合、譲れない項目を4点、譲れる項目は2点をつけてみます。
そうすれば今回の転職のゴールが見えてきます。
今回の例では、「年収」、「専門性」、「経験」を得るための転職であり、「ライフワークバランス」、「市場の大きさ」、「市場の成長性」は妥協することが見えてきます。
では、具体的に一覧で見てみます。
このような一覧を作る事で、今回、具体的に何を転職先のゴールとすればいいか明確になったと思います。
では点数と転職先の関係がわかったことろで、点数のつけ方のコツを解説します。
点数のつけ方は総合点を意識
転職で何も犠牲にせずいいところどりは難しいので、今の自分の環境の総合点の配分を調整するイメージにするとうまくいきます。
では具体的に総合点15点として、点数のつけ方の良い例(現実的)と悪い例(非現実的)の図を見てみましょう。
求人の全体像を知り、転職目標が決まったところで、実際に転職準備や行動するフェーズを解説します。
"自分を知る" まとめ
- キャリアのプランは4つの成長ステージで考える
- 転職のゴールは譲れるものと譲れないもので決める
- 転職でいいところどりはしない
行動に移す
ここまで転職の裏事情や自分のキャリア設計などのポイントを解説してきました。
では次に実際の転職に必要な行動を見ていきましょう。
ポイント解説の次は、書類準備から面接までの行動編を4つに分けて解説していきます。
書類を準備する
すでに先述した『自分を知る』という箇所を通して、今回の転職のゴール感は見えていると思います。
実際に転職市場に出ていく際は、言語化したものを更にドキュメントに落とすことが必要になります。
そのドキュメントを通して、企業や採用官は皆さんを判断していきます。
つまりドキュメントのクオリティが低いと、皆さん自身の評価を落としてしまうことに繋がります。
質の高いドキュメントを作るためのTipsをご紹介していきます。
しっかり時間をかけて準備していきましょう。
キャリアの棚卸しで現状を完全把握
書類を準備するには、自分のキャリアと向き合う必要があります。
自身がやってきたことを正確に把握するために、キャリアを項目事に分解していきます。
この分解作業のことを、『キャリアの棚卸し』と言います。
キャリアの棚卸しをする事で、自分がどういうポジションにいて、自分の強みがどこか再認識することができます。
必ず書類を準備する前に行いましょう。
具体的なキャリアの棚卸しの一例
ここでは具体例として、今まで4つ職務を経験したZさんのキャリアを棚卸ししました。
どのようなポジションで何をしてきたか、どのような強みがあるか一目瞭然だと思います。
キャリアを棚卸しする際の注意点
- 達成したこと:なにを達成したのか定量(数字)を使って表現しよう
- 工夫したこと:人が見て、「なるほどね」と思うポイントを記載しよう
- 身につけたスキル:アピールしたいスキルを記載しよう
強みをピックアップ
棚卸しをして見えてきたあなたの強みをピックアップしておこう!!
経歴・強みを職務経歴書に記載しよう
仕事の棚卸しができたので、下の職務経歴書を書く準備ができています。
(職務経歴書とは、今まであなたが経験してきた仕事を期間事にわけて記載するものです。)
実際の出来上がりのサンプルはこちらです。
職務経歴書の一例
採用担当者に堂々と提出できる書類ができたら、次は求人応募媒体に通じて企業に応募するフェーズに入ります。
転職サイト/エージェントに登録する
自己分析ができ、応募書類まで完成したら転職サイトや転職エージェントに登録していきます。
転職関連のサービスは多く出ているため、全体感を把握していきます。
成功者は多数のサービスを活用
次に転職活動において欠かせない転職サイト/転職エージェントをうまく活用しましょう。大切な事は複数のサイトを利用する事です!
転職活動で成功している人たちは、平均して4.2社の転職エージェントを利用しています。(参考元:リクナビNEXT)
これは転職エージェントだけの利用者数です。
転職活動で成功している人たちは、転職サイトも合わせて4社以上も利用していることがわかります。
転職エージェントと転職サイトの違い
転職エージェントと転職サイトの使い分けは、転職のプロのサポートを受けながら転職活動したい人は転職エージェント、自分のペースでやりたい人は転職サイトが向いています。
勉強で例えると、参考書を使って家庭教師と勉強するのが転職エージェント、参考書を使って自分で勉強するのが転職サイトです。
イメージ掴めたところで、具体的な比較を見ていきましょう。
転職エージェントと転職サイトの一長一短
転職エージェントは基本的に利用料が発生しないところが多いです。一方で転職サイトは有料のものと無料のものに分かれています。
転職エージェントは、応募に至る前に何度も面談する必要あります。また、担当の方との相性で苦労することもあります。しかし、ひとたび選考まで進むとエージェントの方が面接のアドバイスをくれたり、模擬面接のサポートをうけることができます。
一方、転職サイトでは、選考に進むまではお手軽なのですが、面接対策や日程調整なども自身で行う必要があるため、後々大変になってくるパターンが多い印象です。
転職成功者が複数サイト登録してる理由は各転職サイトや各転職エージェントで一長一短があるからです。必ず複数のサービスを活用しましょう。
おすすめの転職エージェント
筆者は、以下の3つの転職エージェントを用途に応じて使い分けていました。
・広い案件に対応するリクルートエージェント
・未経験案件も対応できるマイナビ転職
・ハイレベルに対応するJAC Recruitment
おすすめ転職サイト
筆者がおすすめする転職サイトは、ビズリーチとDODAとリクナビネクストです。
・年収600万円以上の求人が多数のビズリーチ
・幅広く求人をカバーしているDODA
・若手向けの求人を多くカバーしているリクナビNext
もっとオススメの転職エージェント・転職サイトを知りたい方向けに、下の記事もご用意しています。
>>30代におすすめの転職サイト・転職エージェント22選比較ランキング|実際に使って役立ったものから厳選
応募する
準備が整ったら実際に応募していきます。
応募する際にもいくつか注意点があります。
企業への応募方法3つ
企業に応募するのは、3つ手段があります。
- 企業HPへ直接応募する
- 転職サイトから応募する
- 転職エージェント経由で応募する
筆者がおすすめなのは、転職エージェントを経由することです。
確認すべき転職エージェントのメリット3つ
転職エージェント経由の場合、3つのメリットがあります。
- 応募する企業に推薦文をつけて、フォローしてくれる
- 試験や面接対策を一緒にやってくれる
- 日程調整や給料交渉をしてくれる
面接を受ける
書類選考・筆記試験・適正検査が終わると、次はとうとう面接になります。
面接の合否は、準備が90%以上を占めます。
面接の質問対策6つ
面接でよく聞かれる質問は大きく6つに分けることができ、これらの質問はすでに仕事の棚卸しをしていると楽に回答できます。。
項目を列挙したので、確認してきちんと対策しましょう。
チェックリスト
- これまでの自分についての質問
- 転職の動機・理由についての質問
- キャリアプラン・将来の夢についての質問
- 働く条件(年収・残業など)についての質問
- 最終面接(役員面接)での質問
- 逆質問・答えにくい質問
具体的な対策手順4つ
具体的な面接対策ですが、こちらのようにおこないます。
-
手順1状況の整理をする質問リストを眺め、答えにくいものの回答を準備する
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手順2模擬試験を実施する転職エージェントや友人に模擬面接を実施する(録音しておくことをおすすめします)
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手順3自己評価をする模擬面接の内容を自己採点してみる。どこが良かった、どこが悪かったか、箇条書きする。
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手順4改善をする自己評価を結果を見て、質問リストや回答リストをアップデートしよう。
この一連の流れをPDCAサイクルとして、何周もやりましょう。
面接については、もう何を聞かれても大丈夫だぞ、というレベルまで練習しておいてください。練習でできなかったことが本番でできることはありません!!
面接でうまくいくかどうかは準備の時点で90%以上きまっています。
PDCAサイクルを図にまとめてみました。確認しましょう。
転職の成功者の多くは、転職エージェントで模擬面接をしています。
"行動に移す" まとめ
- 転職のゴールが決まれば転職は半分終わったようなもの
- 書類で判断されるので時間をかけて準備する
- 面接は準備が90%以上
この記事のまとめ
いかがでしたでしょうか。
転職において全体像を理解して、自分自身をよく知ることが重要でした。
転職では転職エージェントなどのサービスをうまく利用しながら進めていくことが近道です。
こちらがこの記事のまとめになります。
記事のまとめ
ここ画像自動入力
- 転職というゲームのルールを知る
- 知った上で、自分がなにをすべきか腹落ちする
- 自分自身を知り、転職のゴールをきめる。
- 転職での落とし穴を知り、各ステップの準備
皆様の転職活動に少しでも立つ情報はありましたか?